東京の地下廃駅 京成「旧博物館動物園駅」に独占潜入 中にいたのは…ウサギ?【前編】

上野の山の地下にある廃駅、京成線の旧博物館動物園駅を独占取材。イベントでも開かれないホームへ通じる扉の先には、ある巨大な動物がいました。

20数年前から時が止まった“地下廃駅”博物館動物園

 東京・上野公園の一角には、珍しい「地下の廃駅」が存在します。京成本線の京成上野~日暮里間にあった旧「博物館動物園駅」です。ふだん、地上の入口は閉ざされていますが、今回、京成電鉄の協力を得て、その中に潜入しました。

Large 20210913 01
旧博物館動物園駅の内部。

 博物館動物駅は1933(昭和8)年、日暮里から上野公園(現・京成上野)までの延伸と同時に、帝室博物館(現・東京国立博物館)や上野動物園の最寄駅として開業しました。しかし、戦後に列車の編成が長大化するなか、4両編成しか停車できない構造がネックとなり、1997(平成9)年に休止、2004(平成16)年に廃止されました。

 しかし、閉ざされている入口の扉の装飾からもうかがえるように、この駅は極めて豪華に造られた駅であるため、歴史的建造物として大切に保存されています。というのも、駅のある場所はもともと御料地。建設には天皇の勅許を得ており、その際、駅舎は「品位に欠けてはならない」とのお達しがあったとされているのです。

 同行いただいた京成上野駅の香取利和駅長とともに、入口の扉を開けると、まず現れたのはドーム型の屋根がある空間。植物文様の装飾が施された屋根の中央部には、4つの穴が見えます。

「穴は開業当時に豪華なシャンデリアが吊り下がっていた跡です。戦争中、鉄が必要になったために、取り外されたと聞いております」(香取駅長)

 御料地の特別な駅ですら、戦時中の鉄材供出は免れなかったというエピソードも、歴史を感じさせます。

 入口からガラス戸の先には、改札のある地下へ降りる階段が通じています。コンコース階に降りると、壁に3つ、板で埋められた四角い窓口のような場所があります。香取駅長によると、開業当時の切符売り場の跡で、ここにも凝った意匠が施されていたようです。

 このコンコースからさらに階段を下りた先が乗り場の階ですが、階段の前はガラス戸で閉ざされています。イベントなどで駅を公開する場合も、ここまでとのことですが、今回は特別に、扉を開けていただきました。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 北朝鮮 進水式で“派手に横転し”金総書記を激怒させた「新型艦」爆速で修理を行い海上試験開始!
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開