聞いたことある! 100年前来日のイギリス戦艦と今はなき有名アパレル企業との意外な関係

2021年9月、イギリス空母「クイーン・エリザベス」が横須賀に入港しましたが、今から1世紀ほど前にもイギリスの新鋭艦が来日しています。その名は「レナウン」。かつて一世を風靡した、今はなき有名アパレル企業との関係は。

戦艦「レナウン」の影響で誕生した一大アパレル企業

 このように、イギリス王室の重要人物を乗せて来日した巡洋戦艦「レナウン」ですが、興味深いのはこの後のことです。当時、大阪に佐々木商会というアパレル企業がありました。創業者の佐々木八十八氏は、「レナウン」の乗組員のセーラー帽に、金糸で縫い取られた艦名のスマートさに注目。以前から新しい社名を模索していたこともあって、翌1923(大正12)年に社名を佐々木商会から「レナウン」へと改めました。その頃は、広告に「昔舶来、今レナウン」などというコピーが使われたといいます。

 これが昭和から平成にかけて一世を風靡したアパレル企業、レナウンの始まりです。

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1919年当時の巡洋戦艦「レナウン」(英国公文書館)。

 戦後の1960年代、レナウンは日本の高度経済成長期による追い風に乗って、「ワンサカ娘」や「イエイエ」のコマーシャル・ソングと共に、押しも押されもせぬアパレル業界のトップ企業となっていきました。

 1972(昭和47)年には、傘下のブランドとして「ダーバン」も登場。当時、一世を風靡していたフランスの俳優アラン・ドロンをコマーシャルに起用し、日本を代表する紳士服ブランドとなりました。ちなみにこのダーバンというブランド名も、前出のエドワード8世の来日に起因しています。ダーバンとは、その時に供奉艦として巡洋戦艦「レナウン」に同行してきた軽巡洋艦「ダーバン」にちなんだものだったからです。

【写真】就役直後と退役直前の「レナウン」を見比べ

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