「2050年にCO2排出量実質ゼロ」小田急グループが指針 「ゼロカーボンロマンスカー」運転【Merkmal】
小田急電鉄が、2050年にグループの二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す行動指針「小田急グループ カーボンニュートラル2050」を策定。最初の取り組みとして「ゼロカーボンロマンスカー」を運転する。
ロマンスカー2編成の電力相当分を再エネ由来電力に置き換え
小田急電鉄は2021年9月7日(火)、グループの二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを目指す行動指針「小田急グループ カーボンニュートラル2050」を策定し、その内容を発表した。
指針は環境ビジョン、環境長期目標、環境戦略の三つの柱で構成。環境長期目標として、2030年のCO2排出量を2013年比マイナス46%の22万tとし、2050年には実質ゼロを目指す。バス・タクシー事業は電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の普及や充電スタンド、水素ステーションの整備と連動することから、2040年に2013年比マイナス50%の4万トンを計画している。
目標達成に向けて、使用エネルギー量の多い鉄道事業では、より省エネで走る通勤車両への置き換えなどを進めるとともに、再生可能エネルギーの比率を高める。
2021年10月1日(金)からは、その最初の取り組みとして、「ゼロカーボンロマンスカー」を運転する。50000形電車「VSE」2編成の運行に要する電力相当分について、東京電力エナジーパートナーの「FIT非化石証書付電力メニュー」を使用し、CO2排出量実質ゼロの電力に置き換える。
小田急電鉄によると、運行期間の2022年2月末までの5か月で1566tのCO2排出量削減(使用電力量360万kWh相当)に貢献するという。
【了】
「Merkmal(メルクマール)」とは……「交通・運輸・モビリティ産業で働く人やこの業界へ進出したい人が、明日に役立つ気づきを得られるニュースサイト」として発足しました。MaaS、CASE、環境への対応、自動運転技術など、変革著しい交通・運輸・モビリティ産業にまつわる最新ビジネス情報を独自の視点で発信しています。
Writer: Merkmal編集部
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