なぜ旅客機整備士が空自「F-15J」を洗っているの? 珍景広がる那覇基地の裏側を取材

那覇空港に隣接する航空自衛隊那覇基地。その裏側では、「旅客機の整備士が、なぜか空自F-15J戦闘機の胴体を洗っている」という珍しい光景が見られます。その作業に密着し、いろいろ聞いてきました。

機体洗浄、旅客機とはどう違う?

 MRO Japanの担当整備士によると、洗浄に使う洗剤やプロセスなどは、民間機と戦闘機では大きな違いはないとのことですが、ただ、”機体洗浄”に対する考え方や目的は、大きく異なるそうです。

「民間機の洗浄はどちらかというと、美観重視です。機体の年数はお客様が見てすぐわかるものではありませんので、見た目がきれいなことが旅客の安心感につながります。一方、軍用機の洗浄では、塩を落とすということを主眼においています」(MRO Japanの担当整備士)

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F-15Jの洗浄作業を担当したMRO Japanの整備士(2021年9月17日、乗りものニュース編集部撮影)

 同氏はこの作業で「初めて間近で自衛隊機を見たので、旅客機といろいろ違って、新鮮味ややりがいがあった」としたうえで、「旅客機もですが、軍用機も非常に高価です。同じ作業の繰り返しですが、慎重さが求められる仕事です」とも。はじめて軍用機を洗浄したときは「洗う場所が屋外で、炎天下で機体も熱をもち、洗剤もすぐ乾いてしまうという意味で、ハードだなと思った記憶があります」と話しました。

 この日は、上記の担当者と、若手の整備士たちを中心にしたチームで洗浄作業を担当。作業に携わる女性整備士は「自衛隊機は、民間機よりも小さいので、体が小さい自分でも手が届くことが多い」と話します。もともと戦闘機が好きでMRO Japanに入社したという整備士は「民間会社として初の挑戦に参加できるということを、とても誇らしく思っています」とのことでした。

【了】

【激レアかも】F-15の超豪快洗浄、色んな角度から見てきました(写真レポ18枚)

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