カメに止められた「超巨大ウミガメ」旅客機A380 “飼い主”のANA&“中の人”担当CAの小噺
成田のカメさん(小)も沖縄いきたかったんじゃ…。
就航先にちなんで機体をウミガメに…。
2021年9月24日(金)、成田空港で“珍事”が発生しました。午前11時半ごろ、同空港のA滑走路が一時閉鎖。一部の便の発着に遅れが生じたのです。原因は、この滑走路に野生のカメがいたことです。
このとき出発待機を余儀なくされた飛行機のなかには、偶然にも“カメ”をモチーフにしたものが存在しました。ANA(全日空)が運用している総2階建ての超大型旅客機、エアバスA380「フライングホヌ(空飛ぶウミガメ)」の初号機(機番:JA381A)です。
こちらの“カメ”の旅客機は、就航先のハワイにちなんで、同地で神聖な生き物とされる「ウミガメ」を、機体全体にデザインした特別塗装機です。同機は、新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、定期便の運用から外れていますが、この日はマイレージ会員限定の特別チャーター便として、成田空港から同機初の就航地、那覇空港に向かう予定でした。
この珍事に、SNS上では「これは運命なのでは」「カメがカメを止めた!」「ネタかと思ったら……」と大きく盛りあがりました。このアクシデントを踏まえ、このA380を運航するANAは、以下のようなコメントをしています。「ハワイではウミガメは幸運を運ぶ遣いとされており、今回の亀による”お見送り”も明るい未来への兆しになることを期待しています」(ANA広報部)
なお、この日A380のフライトを担当したCA(客室乗務員)は「亀の飛行機に乗務している際に亀に出会うなんて思わなかったです」とも。機内の様子については「お客様もクルーも非常になごやかな雰囲気で出発することができました」とのことです。
【了】
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