2021年秋のバス新路線【一般路線バス】 「脱・中心市街地」がトレンド? 地域の常識を覆す新路線も

まず実証実験→「本設」 ただしハードル高い?

 東京では他にも意欲的な新路線が登場しました。

京王バス:052系統(東京都)

・運行区間:渋谷駅~新宿駅西口~新宿御苑前駅~四谷一丁目~大手町(グランキューブ)~新橋駅(渋谷行きは大手町を経由せず、新宿御苑周辺も別ルート)

 昭和40年代中盤までは永福町営業所を拠点に「東京線」(東京駅~武蔵境駅)や「新橋線」(新橋駅~永福町)などのバス路線を展開していた京王バスが、数十年ぶりに山手線の内側へ戻ってきます(委託を受けている新宿区のコミュニティバス「WEバス」を除く)。

 四谷一丁目から東側はほとんど停車することなく、新橋方面で大手町に停車するのみですが、定期観光バスの定番ルートである皇居内の代官小路や、箱根駅伝のコースとしてもお馴染みの日比谷通りなどを経由します。水素を用いる燃料電池バス「SORA」での運行で、車内も静か。座席に座ったまま、車窓から街並みや桜を眺めるのにちょうど良い観光路線といえるのではないでしょうか。

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京王バスの燃料電池バス「SORA」。山手線横断の新路線へ投入する(画像:京王バス)。

西東京バス:八王子市中心市街地循環バス(東京都)

・運行区間:京王八王子駅~みずき通り~沢淵~京王八王子駅~JR八王子駅北口
(9月21日〈火〉運行開始)

 JR・京王八王子駅エリアから北西の住宅街を経由し、中心部を巡ってまたJR八王子駅に戻る、1周23~26分の循環バスが運行を開始しました。コロナ禍で利用者が減少するなか、西東京バスの一般路線バスとしては9年ぶりとなる新設路線です。

 この路線が循環するのは半径1km少々のエリアですが、八王子市中心部のなかでも人口増が続く地域です。駅から新興住宅街→集客施設の集積地を回り、また駅に戻るという形態をとります。

【路線図ほか】2021秋スタート路線バスを画像でチェック

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コメント

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1件のコメント

  1. 皇居内の道路ならばやんごとなき方々がお歩き召されていることはまずないだろうから無人運転の試験にうってつけ、と思ったらそういう話ではなかった…