川重から分社化「カワサキモータース」発足 HVお披露目 “漢カワサキ”なモデル続々?

川崎重工業からバイク・エンジン部門が分社化され「カワサキモータース」が創立しました。川重のなかではちょっと異質だったという部門、分社化で自由度が増しそうです。

バイク事業がちょっと異質な存在だった川重

 カワサキのバイクを製造販売する新会社「カワサキモータース」が発足し、2021年10月6日(水)にその事業説明会が開催されました。

 この10月から川崎重工業(川重)では、鉄道車両製造を担っていた車両カンパニーが「川崎車両」として、バイクなどの部門だったモーターサイクル&エンジンカンパニーが「カワサキモータース」として分社化されました。

 なかでもカワサキモータースは、川重で唯一の一般消費者を相手としたビジネス。「グループ内では異質な存在の事業で、意思決定にも時間がかかっていました。分社した方がいいだろうというのが社長の親心。大きな権限もいただきました」と、カワサキモータースの伊藤 浩社長は話します。

 そんな“親心”を見せた川重の橋本康彦社長。「モータースはカワサキブランドをリードする重要な位置づけになる企業。コロナ禍で業績は好調ですが、その先を見つめる必要があります。モータースの成長が、グループの持続可能性にとって必要不可欠」と、その意義を強調しました。

 自律的事業経営の徹底、意思決定のスピード向上、ブランド力強化、環境技術・安全性での業界内における連携強化――これらが、新生「カワサキモータース」の当面の目標です。

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大型バイクのカーボンニュートラル実現へ水素エンジンを開発していくという(画像:川崎重工業)。

 さて新会社の発足にあたり、モータースの伊藤社長は注力分野として以下の3つを挙げました。

・カーボンニュートラル(脱炭素)の実現
・急成長するオフロード四輪車需要への対応
・伝統と革新

 このうちカーボンニュートラルについては、具体的な手段、目標数値も示されました。

【実機写真】会場に展示された大型「ハイブリッドバイク」

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