「空の縦割り打破」→航空便数10%増可能に 進む国の一大プロジェクト「空域再編」とは

最大の課題はどこ?再編で解決なるか

 航空管制官はレーダー表示器上で航空機がセクター境界線に近づいたことを確認すると、パイロットに対して隣接するセクターの周波数に切り替えるよう指示します。交信例としては、「Contact Tokyo Control 124.1(東京コントロールと周波数124.1メガヘルツで交信してください」といったイメージです。

 ひとつの航空便が目的地まで到着するまでの裏側では、何人もの航空管制官がリレーのようにセクター間で航空機というバトンの受け渡し(移管)を繰り返し、目的空港の管制塔にいる航空管制官、その空港周辺の空域を担当するレーダー室の航空管制官へと引き継がれているのです。

 ただ、リスクが考えられるのは、東京管制部から神戸管制部など、別の管制部へと移管される「バトンタッチ」のとき。そこで安全性を担保するため、移管の際には通常よりも航空機同士の間隔を広げるなどのルールが定められています。

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「縦割り」となっている現在の管制部の区分け(国土交通省の資料より)。

 空域再編の狙いは、この移管をスムーズにすることにあるのです。

 空域再編後は、地上の市町村のように水平面上に引かれていた境界線が、高度ごと、つまり垂直面上に引かれることになります。新たな空域設定では、高度約1万200mを境目として高高度空域と低高度空域で分けます。高高度空域は全体を福岡管制部で、低高度空域は2分割して東日本を東京管制部、西日本を神戸管制部で管理します。言い換えれば、セクター分割が札幌、東京、神戸、福岡の4分割の縦割りだったものから横割りへと切り替わるというわけです。

【歴然】いまとどう違う? 図でササッと見る空の革命「横割り空域」

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コメント

2件のコメント

  1. 東京上空の管制圏返して貰えば?
    馬鹿馬鹿しい。
    セスナ172飛ばすのは良くて、民間機はダメ。家の上Nナンバーよく飛んでるよ。ホークだけど。

  2. 広い空域を処理できるだけの管制通信、処理システムが機械的にも人的にも洗練されたというのも、きっとこの再編の背景にあるのでしょう。
    一方で、この国では当時決まりがなかったゆえに起きたニアミス事故に対して、「国民常識」に沿って最高裁が判断し、管制官に刑事責任を負わせたことがあるということを忘れてはいけません。
    再編によって管制官やシステムの開発・管理の現場に萎縮効果がかかり、空の安全が脅かされるような事がないように願うばかりです。