東武SL大樹に「展望車」初登場 12系改造「オハテ12」 塗色も車内も“国鉄SL全盛期”

東武鉄道が「SL大樹」や「SL大樹ふたら」などに使用する12系「展望車」が登場しました。JR四国より譲受した12系客車のオロ12形を改造したもので、車体の塗装は2種類。展望デッキにはベンチを設置しています。

車体側面にはエンブレム

 東武鉄道は2020年10月15日(金)、東武鬼怒川線で運行する「SL大樹」や東武日光駅を発着する「SL大樹ふたら」の客車として使用する12系展望車を報道陣へ公開しました。

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「SL大樹」や「SL大樹ふたら」に使用する12系展望車「オハテ12 1」(2021年10月15日、伊藤真悟撮影)。

 12系展望車は「オハテ12 1」と「オハテ12 2」の2両。JR四国より譲受した12系客車のオロ12 5をリニューアルしたのがオハテ12 1、オロ12 10をリニューアルしたのがオハテ12 2です。車両の端部にベンチつきの開放型展望デッキを設けた展望車の導入は「SL大樹」では初めてです。

 リニューアルにより車内の座席は大型テーブル付の固定式ボックス席となり、アテンダントカウンターやモニターを設けたギャラリースペースがあります。座席数は64席で、展望デッキのベンチは自由に利用することができます。両車とも上段の窓を下降させて開けることは可能ですが、下段の窓は固定式です。さらに、室内灯のLED化や床敷物を木目調のものに交換、アテンダントが使用するマイクのワイヤレス化を行っています。

 車体の塗装は、オハテ12 1が旧国鉄塗装色の「ぶどう色2号」に昭和20~30年代の3等車を彷彿させる赤帯とし、窓枠を茶色に塗装。より旧型客車をイメージさせるものとしています。一方、オハテ12 2は「青色15号」に急行グリーン車を彷彿させる淡い緑の帯を巻いています。窓枠は灰色としており、こちらは旧国鉄10系軽量客車のイメージです。

 両車とも車体側面に真鍮製の「大樹エンブレム」を取り付けたほか、車両下部には車外スピーカーを設置し、メロディホーンの鳴動が可能な仕様となっています。

 ぶどう色のオハテ12 1は11月4日(木)、青色のオハテ12 2は11月13日(土)より客車編成の中間に組成して導入する予定です。なお、10月17日(日)と30日(土)には「DL大樹 展望車お披露目ツアー」として、14系客車のあいだに12系展望車2両を連結した編成をDE10形ディーゼル機関車がけん引する「DL大樹」が、南栗橋→下今市、下今市→鬼怒川温泉→下今市の行程で運転されます。

 ちなみに、ベース車となったオロ12形は、かつて夜行快速「ムーンライト高知」や「ムーンライト松山」などで使われた車両です。

【了】

【写真】「オハテ12」の外観・車内をサッと見る

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