自動車カラー「何色だかよく分からない色」増加中 なぜか トレンドは“中間色”

自動車塗料メーカーのBASFが、最新のカラートレンドを発表。そのカラーサンプルは、「見方によって色が変わる」「何色か形容しづらい」色が多いラインアップに。コロナによって変化した世の中を捉えたものだそうです。

もう「何色」っていう時代じゃない!

 ところで、BASFに限らず、他の塗料メーカーも、世界中でどのような色の自動車が多く走っているか、その割合を毎年のようにレポートしており、それは「白が何%、黒が何%」というように、全ての自動車が何らかの色にカテゴライズされて集計されています。

 しかし実際には、白や黒でも様々な要素を併せ持つ色や、今回のように何色か形容しがたい中間色が増えているのが実態とのこと。自動車メーカーから、「色が変化する顔料」のオーダーも増えたそうです。

 また、カラートレンド予測は、上記のような自動車カラーの“シェア”とは必ずしも相関しない形で打ち出しているといいます。

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2021-22グローバルカラーコレクション(画像:BASFジャパン)。

「当社のカラートレンド予測も、『何色が流行る』とは言っていないんですね。というか、『何色です』という時代ではなくなっていると思います」(BASFジャパン 松原さん)

 世界的に見て、自動車の色は「白」「黒」「グレー」「シルバー」の無彩色4種類が8割以上を占めますが、今後はそうした無彩色のバリエーションも含め、「何色か一概にいいきれない色のクルマ」がますます増えていくかもしれません。

【了】

【何色っていうの…】各地域の「キーカラー」(画像&写真)

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