マツダCXいくつまで出る? 数字で細分化して多車種製造 実は大きなメリット

あっという間に2ケタ車種も埋まる?

 そうした弱みを克服する技が、数字のネーミング、そして昨今のマツダ車全般のテーマである「魂動デザイン」です。マツダ車を呼ぶときは、きっと「マツダ~」とマツダの名前を使うことになります。細かい数字の名前はわからなくても、クルマの顔(デザイン)が同じであれば、誰もが「これはマツダだ」と気づくことでしょう。お金をかけずに、存在を知ってもらうには、うまい方法です。

 そんな、マツダと同様の戦略をとっているのが、日産の海外向けブランドであるインフィニティではないでしょうか。インフィニティのラインナップは、セダンの「Q50」と「Q60」、SUVの「QX50」「QX55」「QX60」です。これらのモデルの違いをスラスラと説明できる人は少なくても、統一した顔つきのデザインであるため「あ、これはインフィニティのひとつ」と誰もが認識できるのは、マツダと同じ効果といえます。

 また、マツダが2019年に発売した「CX-30」から、2ケタの数字を使ったことには驚きでした。これにより、「車名に使える数字が足りない」問題を、軽々と解決してしまったからです。

 これまで、マツダはSUVに関して、下から「CX-3」「CX-4(中国向け)」「CX-5」「CX-7(旧世代)」「CX-8」「CX-9(北米向け)」という名称を使っていました。すべてがFFプラットフォームのいわゆるスモール商品群です。これに新しくラージクラス商品群のSUVを足していくにあたり、もう「6」しか残っていないと思われましたが、「1ケタの数字が足りないなら、2ケタにすればいい」という、まさに“コロンブスの卵”のような発想で2ケタ車名を採用。そして気が付けば、マツダのクロスオーバーSUVはCX-30、-50、-60、-70、-80、-90と、6車種もラインナップされることになりました。

 スモールプレイヤーでありながらも、一括開発、モデルベース開発、顧問アーキテクチャー、フレキシブル生産方式の導入などの工夫により、低コストで数多くの商品を提供できるのがマツダの強みです。また、新しいラージ商品群のFRプラットフォームはSUVだけでなく、セダンなどにも使われるはず。そうなれば「マツダ7」や「マツダ8」「マツダ9」なども登場するかもしれません。

【了】

【日本未発売車も!】全CXシリーズを画像で見る

Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。

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コメント

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3件のコメント

  1. わかりにくい!
    MX-5も「ミアータ」のサブネームは海外でも残しているんだから統一してよ
    せめて数字一桁はどうにかならないものか。3とか6とか。
    まぁルノー5(サンク)みたいな前例はあるっちゃあるけど味気ないのも事実

  2. マツダは身の丈に合った車種に整理しないと。
    一車種当たりの生産・販売台数が少ないのに、後継車種を開発出来る十分な資金回収出来るのかな?
    昔の日産自動車のようにならなければ良いがと心配だ。

  3. コンピュータプログラムで、

    10  X=10
    20  z=X+Y
    30  if z>30, then go to 140

    行番号を10飛びに振るのは、あとで
    15
    25
    などと割り込ませて行を追加しやすいからです。
    マツダも、CX-35などと、いつか派生車種を割り込ませてくるかもしれませんね♪