宇宙の食事はかなり豊か! 宗教食も対応 スペースからあげくん? 野口宇宙飛行士に聞く

国際宇宙ステーションには、各国から国籍・宗教・年齢・性別バラバラのメンバーが集まります。長期滞在の場合、閉鎖空間で半年ほどにもなるため、大きな楽しみの一つが飲食。最新の宇宙食事情を野口聡一宇宙飛行士に聞きました。

宇宙で持ち込み可能な「日本の味」

 JAXAによる宇宙日本食の認証は、2007(平成19)年から始まっており、2021年9月現在で26社・団体の47品目が認められています。内容はレトルト食品、缶詰、粉末飲料、菓子、調味料など多岐にわたり、いずれもパッケージこそ宇宙規格の専用品であるものの、中身は市販品と同じか、宇宙用に少し工夫を加えたものになっています。

 たとえば市販品そのままのものだと、大塚製薬のカロリーメイト(チーズ味)が挙げられます。これは宇宙日本食では「バランス栄養食ブロックタイプ(チーズ味)」という名称で認証されています。

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宇宙日本食。長期保存のため、専用のパッケージに入っているが、中身は市販品と変わらないものも多い。(金木利憲撮影)。

 市販品をベースに工夫をした例では、理研ビタミンのわかめスープや、ローソンの「からあげクン」、ハウス食品のレトルトカレー3種などがあります。

 わかめスープは、吸い口につまらないように市販品よりわかめを細かくしており、「からあげクン」はフリーズドライ化、レトルトカレー3種は味付けを濃くするといった仕様変更が施されているとのこと。なお、宇宙日本食としての名称は、それぞれ「わかめスープ」「スペースからあげクン」「レトルトポークカレー」「同ビーフカレー」「同チキンカレー」となっているそうです。

 他国・機関でも、その国の料理を宇宙食として用意しています。野口飛行士も「食は文化」というように、普段から食べているものやその国を象徴するような食べ物というのは、自分で食べれば故郷を懐かしみ、他国の飛行士と分け合えば話題作りになります。ともすれば単調になる宇宙の暮らしにおいては、身体だけでなく心の栄養にもなるものです。

 ただ、自国の料理を持っていく試みのなかには、苦労がしのばれる品物もあります。

【宇宙でも地上と変わらない味!?】フランスの味「牛肉のブルゴーニュ風煮込み」ほか

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