路上うねる超重コンクリートの蛇! 高速道路で活用広がる「ロードジッパー」とは?

高速道路上の工事で「ロードジッパー」なるシステムが活用されています。重いコンクリートの防護柵を、大きな車両を走らせるだけで一瞬にして移動させるというもの。一般利用者にとっても、工事区間の環境が大きく変わっています。

カラーコーンじゃできない!

 一般的な車線規制工事の場合、カラーコーンにより走行車線と工事エリアを分けるのが一般的です。しかし、高速道路では工事エリアに車両が突っ込む事故も増加傾向にあり、作業員をどう保護するかが課題になっていました。そうしたなか、重いコンクリート製の防護柵で、作業員の安全性は大きく向上しています。

 10月27日の定例会見では、ロードジッパーが新潟県の北陸道で活用された工事事例が紹介されました。4車線のうち1車線が規制されましたが、午前中は上り線で、午後は下り線で交通量が増加することから、12時頃を境に「上り2車線/下り1車線」を「上り1車線/下り2車線」に、翌6時頃には再び上りを2車線に切り替えるという運用で工事を行いました。

 ここでロードジッパーの出番です。3車線のうち真ん中の車線にBTMを走らせることで、両側の1車線ずつを運用しながら、上下線を分ける防護柵を素早く移設し、走行車線数を変化させました。こうした柔軟な車線運用の切り回しも、カラーコーンによる規制では危険と隣り合わせで、かつ時間がかかるそうです。

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北海道での事例。左側を1車線から2車線に、右側を2車線から1車線に切り替えている(NEXCO東日本の資料映像より)。

 ロードジッパーは2021年11月現在、NEXCO中日本が実施する東名高速リニューアル工事でも活用されているほか、2022年度はNEXCO東日本も横浜横須賀道路の床版取替工事にて使用予定であるなど、首都圏でも見られるようになっています。

【了】

【防護柵を動かすロードジッパーの仕組みを写真で見る】

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