デコトラは実用から生まれた? パラリンピックでも脚光の“日本文化” 数は減る一方で

東京パラリンピックの開会式に登場し、海外からも注目を集めた「デコトラ」。デコレーションのコストもあり、最近では見かける機会も少なくなってきたように思いますが、そもそもなぜ誕生したのでしょうか。

始祖のデコトラは地味だった?

 デコトラが誕生したのは1960年代、鮮魚を運ぶトラックが最初という説があります。鮮魚から流れ出る塩水、そして、海辺の潮風などの影響で車体が錆びてしまうため、それらを防ぐためにステンレス鋼板を取り付けるように。ボディはキラキラしていても、最初からあの派手さではなかったようです。

 その後、様々な飾りをつけるトラックが現れ始め、決定的なブームを巻き起こしたのが、1975(昭和50)年から東映で公開された映画『トラック野郎』シリーズでした。俳優の菅原文太さんと愛川欽也さんが主役を務め、シリーズ全10作に多種多様なデコトラが登場。この映画を見てトラック業界に憧れた、という人も少なくないようです。

しかし、1980年代になると、デコトラへの風当たりが急激に厳しくなります。警察による電飾の規制のほか、その外装を敬遠する企業も現れ始め、だんだんとその数を減らしていきました。

 ちなみに、今や広く知られる「デコトラ」という名称は、実は、2021年現在もデコトラ関係のプラモデル製品を開発し続けている青島文化教材社(静岡市)の商標です。同社のデコトラ製品の担当者によると、東京パラリンピックによって急に海外からの注文が増えたわけではないものの、それ以前から少しずつ、海外へデコトラのプラモデルを輸出していたといいます。

【了】

【実在するの?】妙にリアルなデコトラのプラモシリーズ 新製品いまも続々

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