羽田空港が「全国イチ新鮮な青果店」になるかも? ANAと空ビル「産直空輸」実証

ANAが輸送することでラインナップも増えます。

「アイスクリームバナナ」など11品目が揃う

 ANA(全日空)と羽田空港を運営する日本空港ビルデングが、2021年11月19日(金)から23日(火・祝)の5日間、羽田空港第2ターミナル出発階(1階)の特設コーナーなどで、その日の朝採れた野菜や果物を空輸し、販売する実証を実施しています。

 ANA機の貨物スペースを活用した航空のスピード輸送、産地および小売店との連携を組み合わせることで、市場より早い最速物流を実現。担当者は「通常数日かかるところを、最速6時間で店頭まで運べる」と話します。このことで、既存の流通には乗ってこなかった少量生産の農産物、首都圏ではなかなか出回らない希少品や、地方に眠る逸品なども扱うことができるというのがポイントです。

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ANAと日本空港ビルデング「産直空輸」販売の様子(2021年11月19日、乗りものニュース編集部撮影)。

 羽田空港での販売実証は、10月実施分に続いて2回目となります。今回のラインナップは特大のしいたけ(菌床113号。福岡県久留米市産)、トマト(フルティカ。山口県岩国市産)、アイスクリームバナナ(沖縄県南城市産)など11品目。初回も「想定以上の売れ行き」だったそうで、今回はラインナップなどを増やして対応しています。

 なお、航空便による超スピード輸送は、ANA以外でも実施されていますが、他社とも異なる強みもあるとのこと。

 担当者は「実は複数の空港から一点に物資をまとめる作業は、旅客機の空輸と地上配送を組み合わせる必要があり、結構難しいものです。ANAではこの点をトータルコーディネートすることで、全国各地のものが一か所で手に入るようになっています」と、その強みを話します。

 2社の担当者によると、今後も物品を変えながら同様の実証を計画しているとのこと。日本空港ビルデングの担当者は「ゆくゆくは常設のお店で販売をして、羽田にくれば全国の新鮮なものが手に入るというところを目指したいなと思います」と、その目標を話します。

【了】

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