本当に「棺箱」? 真珠湾で活躍も超不名誉な称号 ダラリ脚艦上機「九九艦爆」実際の所

「九九式棺桶」の実際の所

 真珠湾攻撃はもちろんのこと、サンゴ海海戦や、ミッドウェー海戦でも、旧日本軍の空母から発艦した九七艦攻、そして九九艦爆による攻撃部隊は、零戦による援護により、アメリカの空母やイギリスの空母を沈め、戦果を収めることができました。

 なかでも急降下爆撃は、水平爆撃より命中精度を高めるために、目標に対して機首を向けて降下し、中型爆弾を投下するため、目標からの銃撃にさらされます。そのようななか九九艦爆は、セイロン沖でイギリス艦隊を急降下爆撃により沈めた際は、82%という非常に高い命中率を達成したのです。

 軍用機の性能は、単に飛行機のスペックだけではなく、操縦者の能力、グループとしてどう使用するかなどでその後の評価が大きく変わります。太平洋戦争を見ると、開戦時には旧日本軍が全盛期を迎えていたものの、その後”打倒日本”へ大いに注力した米軍が、総合性能を著しい勢いで向上させたといえるでしょう。

発見! 真珠湾にあった「九七艦攻」の実機

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