ミグ戦闘機を返り討ち! ご長寿爆撃機B-52「成層圏の要塞」は墜とすのもひと苦労

最大16tもの爆弾を積むことができるB-52戦略爆撃機。同機は約70年にもわたって運用されているため、戦闘経験も豊富です。なかには敵機の撃墜記録まで。一体どうやって撃ち落としたのでしょうか。

第2次大戦中の運用思想で造られた100年選手

 アメリカの核戦力の一端を担うボーイングB-52戦略爆撃機。「ストラトフォートレス(成層圏の要塞)」という愛称を付けられた本機の初飛行は、実に約70年前の1952(昭和27)年4月15日です。以来、2021年の今日まで現役の座にあり、アメリカ空軍は現在のところ、2050年代まで本機の運用を続ける考えです。そうなると兵器として、実に100年間も第一線で使い続けられる可能性があるということになります。ジェット機でこれだけ現役なのは、とてつもないといえるでしょう。

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ベトナム戦争で爆撃中のB-52F「ストラトフォートレス」。機体下面が黒いのは夜間爆撃で地上から目立たなくするため(画像:アメリカ空軍)。

 それだけ長生きな飛行機のため、アメリカが保有するB-1やB-2といった戦略爆撃機よりも実戦経験が豊富です。また米ソ両大国がしのぎを削った東西冷戦の時代に、敵国に対する戦略核爆撃を遂行するために開発されたB-52は、航続距離が長く機体も大きかったため汎用性に富んでおり、より小型の戦術爆撃機と比べても柔軟に運用することができました。

 その結果、核兵器を使う必要がない局地戦であるベトナム戦争へ投入され、北ベトナムの国家中枢部に戦略爆撃を加えて、同国政府をパリ平和協定の席上に引っ張り出すという重要な役割をはたした実績を持っています。

 とはいえ、戦闘機と比べれば低速で運動性能にも劣るため、B-52は機体の尾部に防御用の銃座を備える必要がありました。それは大型機としては至極まっとうな対処方法で、たとえば第2次世界大戦中に開発されたアメリカのB-17やB-29、イギリスのアブロ「ランカスター」、日本の一式陸上攻撃機なども同様に装備していました。もちろん、これらの機体は尾部銃座以外にも機体上・下面や機首、胴体側面にも銃座を備えていました。

 その後、航空機エンジンの主流がジェットになり、多発機であっても飛行速度が大幅に向上したことで、さすがの戦闘機も接敵から襲撃を、目標機の後方から行うようになったため、ジェット爆撃機では尾部銃座だけが残されたのです。しかし、この唯一残された尾部銃座を備えていたことで、ベトナム戦争中に命拾いしたB-52がありました。

【一人で敵機と対峙】尾部銃座の操作席の様子

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