旅客機に「ワンマン運航」の日は来るのか? 操縦席は「5人」→「2人」まで減 その先は

山手線などでも新システムの導入で「ワンマン運転」が導入される見込みです。優れたテクノロジーを用いて実際の運航に携わる人員を減らすという取り組みは、旅客機の世界でも同様。では、こちらでは「ワンマン運航」の日は来るのでしょうか。

5人からどうやって2人に?

 ジェット旅客機の全盛期、「クラシック・ジャンボ」と呼ばれたボーイング747(-300までの在来型)、ダグラス社のDC-10、ロッキード社のL-1011「トライスター」、エアバス社のA300Bなどは機長、副操縦士、そして航空機関士の3人乗務でした。

 一方でほぼ同時期には、ボーイング737といったよりサイズの小さな旅客機では、すでに航空機関士を必要としない2人乗務タイプのものも誕生しはじめていました。

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ブリティッシュ・エアウェイズのボーイング747-400(画像:ブリティッシュ・エアウェイズ)。

 その後、2人乗務はボーイング767でも採用され、そして「ハイテク・ジャンボ」ボーイング747-400もこれにならいます。ついに、長距離国際線を飛ぶような大型の旅客機で、2人乗務が本格的に導入されるようになったのです。

 747-400は、機体形状はほぼそのままに、エンジンの更新だけでなく、先進的なコンピューター・システムの導入によって、2人乗務を可能としたのです。ちなみに、この時航空機関士だった方の中には、パイロットへ転職された方もいらっしゃいました。

 そして現代では、ボーイング社の787や、エアバス社のA350をはじめとして、旅客機の2人乗務は、路線や機種に関わらずほとんどデフォルトとなっています。747-400の時代と比べてもコクピットのコンピューター技術も大幅に進化しており、1人でも飛ばせるのではないかという人もなかにはいます。

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コメント

6件のコメント

  1. メーデー民としては航空機関士を復活させろと思うわ

  2. 2人乗せて交代で1人はパーサーの任につくとか休憩するとかならアリじゃないですか。担当がくも膜下に陥ったなら呼べばいいしジョイスティックを握っていない方は定期的にコクピットを覗けばパイロットの変状に気づけるでしょう。 

    電車は危なければ止めておけばよい。決して航空機と同じと考えてはならない。

    • 2名コクピットの次は1を通り越していきなりゼロ化する気がする。自動操縦が不調を起こして人力操縦を必要とする場合にはCAが臨時的にスティックを握れる用意として常にキャビンクルーの中に操縦・客室常務のダブル免許持ちを2人ほど混ぜておけばいい。

  3. 電車は必殺技「緊急停車」ができるから、機械でも大事にならないように対処できるけど、飛行機が「緊急停車」したら落ちちゃうからなぁ。ジャーマンウィングス9525便とかusバングラ航空211便とか、メーデーの鬱回と呼ばれるものに当たっちゃったら、なんてことだ、もう助からないぞ。

  4. 5人だったのが2人にまでなって、これ以上どう減らせというんだ?

    もう充分だろ。

  5. 今までは

    パイロット、機長、航空機関士の

    3名乗務でないと認ない❗ご

    今ではハイテクになり

    2名乗務が当たり前

    ワンマンは

    通常旅客機で

    万が一飛行不可能になったらどうする?

    だから

    機長とパイロットは

    腹痛を防ぐため

    食事のメニューすら分ける