旅客機に「ワンマン運航」の日は来るのか? 操縦席は「5人」→「2人」まで減 その先は

山手線などでも新システムの導入で「ワンマン運転」が導入される見込みです。優れたテクノロジーを用いて実際の運航に携わる人員を減らすという取り組みは、旅客機の世界でも同様。では、こちらでは「ワンマン運航」の日は来るのでしょうか。

運航人員が減ったのは航空業界も同じ?

 JR東日本が山手線など首都圏の路線で、運転士1人で運行する「ワンマン運転」を目指す方針であることが新聞各社で報じられています。最速で4年後の実現を目指すとされています。ところで、旅客機の分野で「ワンマン運航」は可能なのでしょうか。

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キャセイパシフィック航空のエアバスA350。同社は「ワンマン運航」を推進したことがある(乗りものニュース編集部撮影)。

 優れたテクノロジーを用いて実際の運行(運航)に携わる人員を減らすという取り組みは、鉄道だけに限りません。現在はパイロット2名での運航が一般的となっている旅客機の世界でも、ゆくゆくはパイロット1人による「ワンマン運航」を導入しようという案は、航空機メーカーなどによりこれまでも検討されてきました。ただ、そのたびに“まだまだ先のハナシ”と結論付けられてきたように思われます。

 一方でこれまでの歴史を振り返ると、旅客機はコクピット内の人数が年を追うごとに減ってきた乗りものです。

 ジェット旅客機の誕生前、ダグラス社のDC-6BやDC-7C、ボーイング社の377ストラトクルーザー、ロッキード社の「コンステレーション」などプロペラ旅客機の時代には、長距離の場合、コクピットには5人もの人員が常駐していました。機長、副操縦士、航空機関士、航法士、通信士です。

 その後、通信手段がモールス信号から音声無線に進化し、航法装置が星の位置から自機の場所を測る天測航法から電波を利用したものへと進化したことで、操縦士のふたりが、通信士と航法士、それぞれを兼務するようになりました。

【写真大特集】4人! 今と大違い国内初のジェット旅客機のコクピット(24枚)

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コメント

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6件のコメント

  1. メーデー民としては航空機関士を復活させろと思うわ

  2. 2人乗せて交代で1人はパーサーの任につくとか休憩するとかならアリじゃないですか。担当がくも膜下に陥ったなら呼べばいいしジョイスティックを握っていない方は定期的にコクピットを覗けばパイロットの変状に気づけるでしょう。 
    電車は危なければ止めておけばよい。決して航空機と同じと考えてはならない。

    • 2名コクピットの次は1を通り越していきなりゼロ化する気がする。自動操縦が不調を起こして人力操縦を必要とする場合にはCAが臨時的にスティックを握れる用意として常にキャビンクルーの中に操縦・客室常務のダブル免許持ちを2人ほど混ぜておけばいい。

  3. 電車は必殺技「緊急停車」ができるから、機械でも大事にならないように対処できるけど、飛行機が「緊急停車」したら落ちちゃうからなぁ。ジャーマンウィングス9525便とかusバングラ航空211便とか、メーデーの鬱回と呼ばれるものに当たっちゃったら、なんてことだ、もう助からないぞ。

  4. 5人だったのが2人にまでなって、これ以上どう減らせというんだ?
    もう充分だろ。

  5. 今までは
    パイロット、機長、航空機関士の
    3名乗務でないと認ない❗ご
    今ではハイテクになり
    2名乗務が当たり前
    ワンマンは
    通常旅客機で
    万が一飛行不可能になったらどうする?
    だから
    機長とパイロットは
    腹痛を防ぐため
    食事のメニューすら分ける