40代以上7割? 暴言、セクハラ、盗撮も… 航空業界「超悪質クレーマー」被害者たちの声

カスハラを訴える声は続く 会社側の対応改善を求める声も

 航空業界従事者のカスハラを訴える声はまだあります。

・「この前は良かった」「今までそんなこと聞いたことない」など、威圧的に「こっちは客」という態度をする人が多くいます」

・新型コロナウイルス予防に関する取り組みに対してのトラブルが多いです。マスク着用協力、隣席や周りに十分な空席の確保を希望される、お鞄のお預けの協力、お鞄をご自身で運んでもらう、改札機でご自身で紙をお取りいただくなど。コロナがうつる!と言われ距離を取られたり、対面や接触を極度に嫌うお客様もいらっしゃいます。

 また、航空業界では会社側の対応に改善を求める声も聞かれます。

・現場のスタッフでは対応に限界があり、報告書を出しても、会社が当該客になにか対応するわけでもないため、同じような事象が起きても現場はなにも変わっていない。

・会社として対策を講じることもなく、泣き寝入りしている状態。

・カスタマーハラスメントに対して諸外国のような法の整備、搭乗拒否、警察通報などを積極的にすべきだと思う。日本はカスタマーが優先される事に問題があるので、社員を守る制度を早急に作るべきであり、カスタマーにもカスタマーハラスメントに対して罰則がある事をもっと認識させるべきだと思う。

※ ※ ※

 これらの結果を踏まえ、交運労協は次のように締めくくります。

「消費者によるカスタマーハラスメント(カスハラ)が社会問題として認識され、2020年6月施行『改正労働施策総合推進法』指針で、初めて国として『顧客等からの著しい迷惑行為に関し行うことが望ましい取組』が示された一方、本調査結果から、交通・運輸・観光産業を支える現場の『キーワーカ―』に対する理不尽なハラスメント実態が浮き彫りになりました」

【了】

【ひどい…】運輸観光業界の「カスハラ」の現状…結果詳細をササッと見る

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コメント

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2件のコメント

  1. もう「スチュワーデス」という職名ではないのですから、男性を採用したっていいわけですよね?

  2. 航空会社には、ハラスメント犯が法人客だった場合に当人が行なった問題行動の詳細を雇用主へ報告する、というサービスを始めて欲しいです。
    立場の低い相手に横暴な振る舞いをしがちな中高年男女って逆に目上の人の前ではネコを被る傾向があるじゃないですか。なので問題人物の具体的な不祥事を上司や人事部が把握しにく、こうしたレポートがあると重宝されるはずです。