「P&Wエンジン搭載のB777」条件付きで10か月ぶり飛行再開 JALの「JA773J」が退役フェリーへ
JALが再開したのは「退役済み」だから、とのこと。
2021年2月に航空局より運航禁止措置
JAL(日本航空)が2021年12月16日(木)、ボーイング777-200「JA773J」の回送運航を開始しました。同機はプラット・アンド・ホイットニー(P&W)製の「PW4000」系エンジンを搭載していたことから、2021年2月から航空局の指示により飛行禁止となっていた機体のうちの1機で、約10か月ぶりに空を飛んだことになります。
JA773Jはこの日、駐機場所であった那覇空港から中部空港へフライト。今後はアメリカへ渡る予定です。
JALの国内線仕様ボーイング777-200/-300が搭載するプラット・アンド・ホイットニー製の「PW4000」系エンジンは、2020年にJAL機や海外でトラブルが相次ぎました。そのため先述の通り飛行禁止措置が発令され、それを踏まえJALでは、2021年3月をもって全機を退役させる方針を決定。ただ飛行禁止措置自体が解除されていなかったことから、退役後も国内の各空港に駐機されたままでした。
JALは「ファンブレードの破断防止のために、従来行ってきたファンブレードの内部亀裂を発見するための検査に加えさらに小さな亀裂を発見できる新開発の検査を追加実施し内部亀裂を確実に発見することで、破断する前にファンブレードを交換できるようにいたしました。この追加対策について、製造メーカーおよび本邦航空局と十分に協議を重ねた結果、回送運航の実施について十分な安全が確保されていることを確認し、当該運航を実施することにいたしました」とコメント。整備上の条件を満たし、かつ売却のための回送運航であれば運航OKとの判断が降りたとしています。このことから、今後はこれらの機体の回送運航が順次実施される見込みです。
なお、2021年12月現在、旅客便運航をしているJALのボーイング777はほかにもあるものの、すべて違うメーカー(ゼネラル・エレクトリック製)のエンジンを搭載した機体です。
【了】
お名残搭乗したかったなぁ…。
その一方、現存機種のファーストクラスの席数が少なくて、取れないこと取れないこと。