日本×ペルー海軍共同訓練で「韓国艦を祝福」って? 背景に中南米の中古艦事情

「いってらっしゃい南米へ」。東シナ海で行われた海自護衛艦とペルー海軍艦の共同訓練には、こんな日本からの祝意が込められていました。実はこのペルー艦は元韓国海軍の艦。その裏にあるのが中南米の「中古艦」事情です。

ペルーだけじゃない 中南米で活躍する中古艦

 ペルー海軍は1970年代にイタリアからルポ級フリゲートの新造艦を4隻購入した後、21世紀に入ってイタリア海軍から退役したルポ級の改良型ソルダディ級を4隻購入しています。またオランダ海軍から2014(平成26)年に退役した補給艦「アムステルダム」を購入して「タクナ」として再就役させるなど、戦闘艦艇以外でも中古艦を活用しています。

 これはペルー海軍に限った話ではなく、財政的な余裕の乏しい中南米諸国の海軍では、先進諸国の海軍から退役した艦艇を購入して再就役させることが珍しくありません。

 チリ海軍は2021年12月の時点で8隻のフリゲートを保有していますが、イギリス海軍から退役した22型フリゲート1隻、イギリス海軍から退役した23型フリゲート3隻、オーストラリア海軍から退役したアデレード級フリゲート2隻、オランダ海軍から退役したカレル・ドールマン級フリゲート2隻という、国際色豊かな構成となっています。

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フランス海軍が運用していた哨戒艦「ラドロワ」。就役から10年足らずで退役し、現在はアルゼンチン海軍の哨戒艦「ブシャール」として運用されている(画像:ナバル・グループ)。

 アルゼンチン海軍が導入した哨戒艦「ブシャール」も、元々はフランス海軍の哨戒艦「ラドロワ」です。同艦はフランス海軍の要求によって建造された艦ではなく、造船メーカーDCNS(現ナバル・グループ)が自社資金で開発した「ゴーウィンド」級コルベットの技術実証艦として建造されました。その後試験運用のためフランス海軍籍に編入されましたが、同海軍は「ラドロワ」をほとんど運用しておらず、就役から10年足らずでアルゼンチンに売却することとなりました。

 自動車のショールームで試乗車や展示車として新車登録され、走行距離の少ない中古車は「新古車」とも呼ばれますが、その定義を用いれば「ブシャール」は「新古艦」と言えるのかもしれません。

【空母も中古!?】ブラジルへ渡ったフランス空母 写真で見る

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コメント

1件のコメント

  1. ブラジル海軍で運用していた,もと英空母ヴェンジャンス(コロッサス級)は「ミナス・ジェイラス」という名前ではなく「ミナス・ジェライス(Minas Gerais)」で,これはブラジル南東部にある州の名前(Estado de Minas Gerais)が由来です。日本でも戦艦や最近のヘリコプター搭載護衛艦の艦名として旧国名が使われますが,乗り物ニュースではいずも型DDHの2番感を「がか」と呼んでいるのでしょうか。

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