圧巻!「超巨大クレーン+大型運搬船」大分港で確認 何しにYouは九州へ?
重さ2万tの積み荷まで対応可能な大型船
船に詳しい人物によると、大分港に停泊していた「BIGLIFT BAFFIN」は、RORO方式の重量物運搬船になるのではないかとのことでした。
「BIGLIFT BAFFIN」はオランダの貨物船運航会社ビッグリフトが保有する大型貨物船で、全長173m、幅42.11m、載貨重量トン数(デッドウェイト)は2万675トン(mton)あります。
船体上部の過半を占めるカーゴデッキスペースは縦125m、横42mあり、面積は5250平方メートルとのこと。この貨物スペースに様々なものを積んで世界中を結んでおり、「BIGLIFT BAFFIN」の一部のように見えた巨大なクレーン、実は積み荷でした。
「BIGLIFT BAFFIN」が接岸していた場所は、三井E&Sマシナリー(旧三井造船)大分工場の岸壁。ここは港湾などで用いられるコンテナクレーンを製造している工場です。
敷地自体がクレーン製造に特化したレイアウトになっており、鋼材の陸揚げ(入荷)から、切断・加工、屋内組立、屋外組立・一体上架まで効率よく行えるような配置が組まれています。
この大分工場の最も外側に出荷用の岸壁があり、そこに「BIGLIFT BAFFIN」は接岸し、出荷予定の巨大クレーンを積み込んでいたわけです。
過去、さかのぼって調べてみると、大分港にはたびたびこのタイプの重量物運搬船が入港していました。なかには「BIGLIFT BAFFIN」とともにビッグリフト社が所有する姉妹船「BIGLIFT BARENTSZ」も来航しており、今回と同じように港湾用のガントリークレーンを積載し出港していました。
これまでに大分港で撮られた写真を見てみると、運搬船にも積載するクレーンにもさまざまなバリエーションがあり、なかには諸事情により大分工場で保管されていた浮体式潮流・風力ハイブリッド発電装置「skwid(スクウィッド)」なんていうものまで。
まさに、さまざまな巨大構造物が、船によって日本全国のみならず世界各地へ運ばれていたことがわかりました。
【了】
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