地方のバスターミナルなぜ駅と離れてる? 昭和レトロな"街の顔”…復権へ再開発も

消えるバスターミナル 中心市街地の求心力を取り戻せるか

 新潟市は、例外的に中心市街地と鉄道駅の中間に立地します。開発に適した広い土地がそこにあったためです。長崎市や、前述の鹿児島市は、複数のバス事業者が、中心市街地と駅前に別々にターミナルを設置しました。

 盛岡市や長野市は、都市の規模では“駅前立地派”のはずですが、複数事業者が併存しており、発着拠点を集約するため、中心市街地に半官半民のターミナルが設置されました。しかし、やはりポテンシャルに乏しく、どちらもすでに廃止されています。旧城下町が少ない北海道では駅前がイコール中心市街地であるなど、類型化できない都市も多くあります。

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弘前バスターミナルに残るレトロ広告(成定竜一撮影)。

 近年では、郊外に大型商業施設が開業し、中心市街地や鉄道駅前は相対的に「地盤沈下」状態です。しかし、無秩序に開発が進むと、各種インフラ整備にともなう社会的費用が増加するとして、都市機能の集約と、自動車から公共交通機関への転移を促すコンパクトシティの政策が進められています。旧・熊本交通センターを取り壊し建設された桜町バスターミナルと、それを核とした再開発「サクラマチクマモト」のプロジェクトはその象徴と言えるでしょう。

 バスの愛好家としては「昭和」の雰囲気残るバスターミナルに惹かれます。しかし、ノスタルジーだけでは、街も路線バス網も維持することはできません。ほかの都市のバスターミナルにおいても、適切に投資を行い魅力的な施設を保つことで、バリアフリーなど今日的な課題に対応し、かつ、市民が誇りに感じるようなランドマークであり続けてほしいものです。

【了】

Writer: 成定竜一(高速バスマーケティング研究所代表)

1972年兵庫県生まれ。早大商卒。楽天バスサービス取締役などを経て2011年、高速バスマーケティング研究所設立。全国のバス会社にコンサルティングを実施。国土交通省「バス事業のあり方検討会」委員など歴任。新聞、テレビなどでコメント多数。

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コメント

2件のコメント

  1. 調べたところ盛岡は廃止ではなく、建替
    長野は駅周辺への移転増加のようです。
    あたかも都市の魅力不足で廃止になったかのような書きぶりはフェイクニュースではないでしょうか。

  2. 了様、成定様ありがとうございます。熊本や広島などがいわゆる「ミニ阪急」と言われる阪急電車のマネをするのは、大阪(市)の奴隷やみたいなものでありますから大阪に準じた文化をマネしているだけですよ。西日本の地方都市は大阪の傘下や部下、奴隷みたいな都市が多いので、大阪の真似が結構多いみたいです。だが、意外にも東日本の地方都市は意外にも東京の真似をしてる地方都市はあまり見ないようです。ただ、これに関わらず名古屋、福岡、札幌、那覇といった大都市は歴史上や文化的な関係性があるせいか、他の都市の影響を受けずに独自性が強い、いわゆる独りよがり見たいな感じでもありますし、近辺都市を奴隷傘下にしているぐらいでもあります。熊本も所詮大阪だけでなく、福岡の奴隷傘下でもありますからね。