JALの「鶴丸」どう誕生? 実は「鶴」「丸」でもない案も 生みの親に聞く秘話が凄すぎた!
現「鶴丸」以外のデザイン案はどのようなものだったのか
真下さんによると、まず最初に現在の機体デザインを構想し、その一部として尾翼の鶴丸に行き着いたとのこと。「『鶴丸』はあくまで尾翼を司るシンボルマーク」と話します。一方、新たなシンボルマークの作成については「とにかく昔に戻るんじゃないんだと意思を確実に出したかった。昔のマークに戻るのは絶対ダメ」(真下さん)というのが、社内の意向だったそうです。
真下さんは「再生するという観点から見ると、(初代「鶴丸」のときの)『親方日の丸』『半官半民』の時代に戻ってはいけない。『ただの鶴丸じゃ絶対にありえない』という話もありました」といいます。そのため「『今の鶴丸』ってなんだ? というところから考え、現代っぽい『鶴丸』など、ものすごい数を作りました」と話します。
写真掲載はNGという条件で、「鶴丸」をはじめとする当時の尾翼デザイン案を見せてもらいました。
たとえば「鶴丸」の翼の切れ込みがないもの、翼が左右対称でないもの、鶴の頭部や体が機首方向に寄っているもの、「鶴丸」を四角く整えたもの、一見して鶴の姿とは判別できないほど先鋭的なデザインが採用されているものなども。また、「鶴丸」ではないデザインももちろん検討されてました。
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