「晴海客船ターミナル」なぜ閉鎖? 30年の歴史に幕 “東京の海の玄関口”のはずが

東京晴海の客船ターミナルの閉鎖が決まりました。現在のターミナル施設ができて30年。数々のイベント、式典などの舞台になりましたが、“東京の海の玄関口”としての役割は薄れてきていました。

なぜターミナル閉館?当面はクルーズ船受け入れ態勢を維持

 一方で近年は、クルーズ客船が大型化にともない、海の玄関口としての役割には限界が見えていました。というのも、エアドラフト(水面から船舶の最高点までの距離)の高い船がレインボーブリッジをくぐれず、晴海まで入り込めないケースが増えていたほか、ターミナルの電気設備や水道配管などの老朽化も進んでいました。

 こうした状況を踏まえ、東京都はレインボーブリッジの外側に当たるお台場・青海に、世界最大の客船に対応した東京国際クルーズターミナルを整備、2020年9月に営業を開始しました。東京国際クルーズターミナルは現時点では1バースのみしかないため、同ターミナルの第2バース完成までは、晴海埠頭の岸壁も活用して2バース体制とすることで、客船の2隻同時入港を可能にします。

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ターミナルからは東京タワーを見ることができた(深水千翔撮影)。

 晴海客船ターミナルは解体した後、レインボーブリッジをくぐれる中・小型クルーズ客船や大型クルーザーを受け入れるため、CIQ(税関、出入国管理、検疫所)機能を備えた建物を新設するものの、既存のターミナルに比べてコスト面を抑えたコンパクトなものになります。

 東京都港湾局は晴海客船ターミナルの閉館に合わせ、2022年2月1日から20日までパネル展示などで、同ターミナルの歴史を振り返る企画を行うとしています。

【了】

【写真】晴海の代替「東京国際クルーズターミナル」を写真で見る

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1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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