ソ連の傑作戦闘機MiG-15が初飛行-1947.12.30 ドイツ航空技術+イギリス製エンジンで降誕

朝鮮戦争後も50年近く現役だった名機

 MiG-15は前述したように1947(昭和22)年12月30日に初飛行に成功すると、翌1948(昭和23)年から量産に着手し、1949(昭和24)年から部隊配備が始まっています。

 ただ、同機を一躍、有名にしたのは、1950(昭和25)年6月から始まった朝鮮戦争での勇戦でしょう。

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朝鮮戦争後の1953年9月、韓国へ亡命してきた北朝鮮軍のMiG-15戦闘機(画像:アメリカ空軍)。

 当初、北朝鮮軍にジェット戦闘機は配備されていなかったものの、中国人民志願軍(中国義勇軍)が参戦するようになると、それとともにMiG-15も最前線に投入されるようになり、アメリカを始めとした国連軍の軍用機を圧倒するようになります。

 MiG-15に対抗するためにアメリカ軍も当時、最新鋭のF-86「セイバー」を投入、ジェット戦闘機同士の熾烈な空中戦が朝鮮半島上空で繰り広げられました。

 その後も1960年代から1980年代にかけて各国で運用されたほか、2人乗りに改造した複座の練習機型は2000年ごろまで使われていました。

 なお、世界中で使用され、戦争における鹵獲や亡命などで様々な国が手に入れたことから、飛行可能な機体含めて多数現存している戦闘機でもあります。

【了】

【コックピットも】アメリカ兵が警備する亡命MiG-15戦闘機

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コメント

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2件のコメント

  1. ドイツから戦利品として強奪したジェットエンジンは、繊細なうえに30時間程度の運用でオーバーホールする必要があり(このエンジンを短期間で交換するシステムは現代に至るまでドイツ-ソビエト-ロシアの戦闘機用ジェットエンジンの特徴ともなっている)技術立国ドイツだから運用できたような代物だったうえにソビエト国産のジェットエンジンでは出力が足りず実用できなかったところにイギリスからイギリス国産のジェットエンジンを入手するにいたってようやく実用ジェット戦闘機が完成したという説もあるくらいに、Mig-15は、ドイツとイギリスの技術をソビエトで結合した戦闘機ですね。
    しかし、アメリカ軍が搭乗員亡命により入手したMig-15をすぐに操縦できるようにアメリカ軍パイロットを訓練できたのも凄いですよね。自軍でF-86が運用されていたとしても発進に至る各種のシーケンスを実行して離陸に至るまででも大変でしょうに、その後飛行できるようになるまでも相当な時間が必要だろうにと思うと、それを短期間でやりあげたのは凄い。

  2. >>労働党政権がソ連との友好関係を改善する方向にシフトしていた

    戦後も労働党政権時には、冷戦下での軍備削減したりと労働党政権後に多大な負担を強いる政策を実施してるよね。