「除雪で終わり」じゃない! 大雪の空港から旅客機が発着可能になるまで 今冬は新基準も

降雪時の空港では、どのようなことが起こっているのでしょうか。豪雪でも飛行機が運航できるようになるには、いくつかのステップがあります。今冬からは、それにとある変化が加わりました。

路面の評価方法に実は大きな変化が?

 その後運航再開にむけ実施されるのが、滑走路の路面状態のチェック。この評価方法は、2021年から新たな方式が採用されています。

 従来、日本では「滑走路摩擦計測車」という専用車両で路面の摩擦係数を測り、空港の運用可否が判断されていました。一方で、ICAO(国際民間航空機関)では近年新たに、異なる基準を用いて滑走路状態を判断する方法を提唱しています。

 それは、より細分化された雪質と積雪の深さを用いる方法です。同機関は、摩擦係数は精度や再現精度にばらつきがあるという課題から「相関性が証明できない」とし、調査不要としたのです。

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新千歳空港の除雪風景(乗りものニュース編集部撮影)。

 この国際的な潮流を踏まえて、日本では2021年から、ICAO流の新基準をベースとしつつも、従来の摩擦係数も算出。後者を補助的に使用する方法が採用されています。

 こうして空港設備側の準備が整っても、まだ、出発機は飛び立つことができません。機体に降り積もる雪を取り払わなければならないのです。実はこれには、厳格な取り決めがあります。

 航空業界では、「クリーン・エアクラフト・コンセプト」という国際的な掟があります。「機体への着雪氷が発生する状況下において、翼、プロペラ、操舵面、エンジンインレット(取り込み口)等の重要表面に、氷、雪、霜が堆積又は付着したままで離陸をしてはならない」(国土交通省の資料より)というものです。

【写真】一目瞭然! 雪が多い空港の滑走路 特有の工夫とは?

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