「除雪で終わり」じゃない! 大雪の空港から旅客機が発着可能になるまで 今冬は新基準も

降雪時の空港では、どのようなことが起こっているのでしょうか。豪雪でも飛行機が運航できるようになるには、いくつかのステップがあります。今冬からは、それにとある変化が加わりました。

動き出すまで/出したあとの工夫とは

 旅客機の場合、雪が主翼に積もって凍ってしまうと、主翼が発生する空気の力を妨げることとなり、大惨事にもなりかねません。実際、「クリーン・エアクラフト・コンセプト」は過去の降雪時におきた航空事故を踏まえて設定されたものです。

 離陸前に機体の主翼に着氷した雪を除去する作業は「デ・アイシング」と呼ばれます。真冬の空港で、出発前の機体の主翼に特殊車両で液体を吹きかけているのがこれです。ここでは、車両突端に取り付けた噴霧器のような装置から、液体を吹きかけて雪片を吹き飛ばし、凍りにくくする不凍液も散布します。

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デ・アイシング中のANA機(乗りものニュース編集部撮影)。

 そうして雪のなか動き出した旅客機は、フラップ(主翼後方にある高揚力装置)を離陸直前に展開し、滑走路から飛び立ちます。離陸距離はほかの天候より大きくなる傾向があります。なお、フラップをギリギリに出すのは、ここに雪が積もり翼型が変わることで、飛行に影響が出ないようにするため。着陸の際は、フラップをしまわずに駐機場まで向かうことが多いです。

 通常の天候でも同様ですが、航空機運航における空港施設の維持には、携わる多くの方が、氷点下のなか絶え間ない努力をしていることで成り立っているのです。

【了】

【写真】一目瞭然! 雪が多い空港の滑走路 特有の工夫とは?

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