エアバス最小機「ベビーバス」A318とは? 爆売れ一族なのに生産80機に終わった理由

エアバス社でもっとも小さい旅客機「A318」は、ベストセラー旅客機「A320」シリーズのひとつ。「ベビーバス」「ミニバス」といった愛称をもちます。どのような旅客機なのでしょうか。

なぜ「ベビーバス」がヒット機とならなかったのか?

「ベビーバス」「ミニバス」の愛称を持つA318が、ヒット機とならなかった要因のひとつがキャパシティとされています。1990年代から2000年代には、地方間輸送を担う100席以下のジェット旅客機「リージョナル・ジェット」が次々と出現しました。カナダ・ボンバルディアのCRJシリーズやブラジル・エンブラエルのE-Jetなどがこれです。

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J-AIRのエンブラエル190(乗りものニュース編集部撮影)。

 こういった「リージョナル・ジェット」は時代に即した新設計が採用されたゆえ、既存設計で大型の旅客機を縮めた「ベビーバス」よりも機体価格や運航コスト、重量などを抑えることができました。

 たとえばA318よりわずかに少ない標準座席数をもつエンブラエル190の最大着陸重量は44t。これはA318より13tも軽い値です。重量が軽ければ着陸料も少なくて済み、航空会社側からすると、コスパの良い旅客機ということになります。

 そういったところから「ベビーバス」は需要をライバル機にとられてしまったのです。

 このように商業的には成功作といえずに終わってしまった「ベビーバス」は、現在ではエールフランス航空などで残るのみ。ただ一方で、「ベビーバス」から始まった“エアバスのリージョナル・ジェット”は近年になって大きな動きを見せています。

 2018年、ボンバルディアが開発した小型ジェット旅客機の調達や販売、マーケティングなどを行うCSALP(C Series Aircraft Limited Partnership)の株式をエアバスが過半数取得。ボンバルディアで「Cシリーズ」として開発されていたモデルが「エアバスA220」となりました。

 このA220は2021年に50機が航空会社に納入されるなど、堅調な滑り出しを見せています。先述のエールフランス航空も「ベビーバス」の後継としてA220を導入。現在も更新を進めているところです。

【了】

【見分けつく?】A318よりちょっとだけ長い成功作「A319」

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