愛知環状鉄道が開業した日 岡多線を継ぎ高蔵寺まで延伸 -1988.1.31
34年前の1月31日、旧国鉄の岡多線を継承して、愛知環状鉄道が開業しました。
中央本線と東海道本線をつなぐバイパス路線
1988(昭和63)年の1月31日。愛知環状鉄道の岡崎~高蔵寺間が開業しました。
このうち岡崎~新豊田間は、国鉄として開業していた岡多線を継承したものです。岡多線は日本鉄道建設公団によって建設され、1970(昭和45)年から1976(昭和51)年にかけて順次開業していきました。
岡多線は「岡崎」と「多治見」を結ぶ路線として計画されていました。瀬戸市駅から北東に向かい、中央本線の多治見駅へ直結するルートとなっていました。一方、瀬戸市駅から高蔵寺駅へ向かい、名古屋近郊をぐるりとバイパスして東海道本線の稲沢駅へ向かう「瀬戸線」の建設事業も進められていました。
工事がほぼ完成していた岡多線の新豊田~瀬戸市と瀬戸線の瀬戸市~高蔵寺を引き継ぎ、岡崎と高蔵寺を結ぶ一体路線として新規開業したのが、第三セクターの愛知環状鉄道です。
ちなみに、本来の岡多線の末端区間である瀬戸市~多治見間は国鉄時代に工事が凍結。また、瀬戸線の勝川~枇杷島間は、東海交通事業城北線として開業しています。
その後、愛知環状鉄道は2005(平成17)年に開催された国際博覧会「愛・地球博」の会場への輸送路線として活躍。名古屋から高蔵寺を経由し、八草駅(当時は「万博八草駅」)までを結ぶ臨時のシャトル列車が多数運行されました。
【了】
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