伝説の「ジャンボ」最初は別の“二つ名”だった? 革命機「ボーイング747」初飛行-1969.2.9

最初は「ジャンボ」やだ!だったのだが…。

 先述のとおり大きく、豊満でユニークなデザインのボーイング747ですが、「ジャンボジェット」と名付けたのは、その胴体を見たマスコミでした。この名称を言い出したのは日本の記者という説もあるとか。

 ボーイング社は初飛行時、そして1970(昭和45)年のデビュー当時まで、最新鋭機と感じにくく、鈍重なイメージを持たれる可能性があることなどから「ジャンボ」を愛称として認めず、「スーパージェット(Super Jet)」を公称としていました。その後、世間に浸透した影響を踏まえ、現在では同社もこの「ジャンボ」の名称を認めています。

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日本貨物航空のボーイング747-8F(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。

 その後、747はベストセラー機になり、世界的な航空便利用者大幅増加の立役者となります。同機はシリーズ化し、時代に応じてさまざまな改良を加えた生型も次々にデビューさせ、半世紀以上製造が続けられました。ハイテク化で2人乗務制を採用しもっとも売れた「747-400」や、より大型化を図るなどの改修を加えた最終サブタイプ「747-8」などがその一例です。

 そんな747シリーズも2022年、実質的な生産終了を迎える見込みです。シリーズ累計での生産機数は1500機超。生産最終号機は貨物型の「747-8F」の予定です。なお、747シリーズの旅客型は年々減ってきてはいるものの、ボーイング社のかつての読みどおり、貨物型としては世界中でまだまだ健在。日本でも2022年現在、NCA(日本貨物航空)が同シリーズを主力機として使用しています。

【了】

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