日本の「貨物エアライン」実は結構あった? JAL一強崩れても栄枯盛衰 消えた珍機たち

新型コロナ禍での好調な売り上げの記録や、ヤマトの参入などで注目される「航空便での貨物輸送」。それらを担う国内の貨物エアラインには、どのような歴史があったのでしょうか。現在までを振り返ります。

貨物航空会社のいま&むかし

 日本で初めての貨物専用航空会社であるNCAは当初、日本郵船などの海運会社がANAと協同で航空貨物専門の会社として計画し、1979(昭和54)年に設立されました。

 なお、それ以前の1950年代末にも、実現はしませんでしたが、JALと海運会社が共同で新たな貨物航空会社を発足する構想もあったと記録されています。海運各社にとっては貨物航空会社の設立は「長年の悲願」だったようです。

 このような経緯もあり生まれたNCAは、運輸省(当時)の指導や、成田空港の航空貨物対応の遅れなどもあり、翌1980(昭和55)年に成田~サンフランシスコ・ニューヨーク線の国際貨物便が就航します。使用した飛行機は、就航前年に納入されたばかりの「ジャンボ・ジェット」ことボーイング747貨物専用機でした。

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JALのボーイング747-400F(画像:JAL)。

 2022年現在では、NCAのほか、ANAカーゴ、JALカーゴの3社が自社便名を付して航空貨物を輸送する「貨物エアライン」といえるでしょう。ただ、その事業スタイルは会社により異なります。

 実際に貨物機を飛ばしているのは、NCAとANAカーゴです。NCAは創立以来ボーイング747シリーズを一貫して使用.。国内航空会社から旅客用「ジャンボ」が消えたあとも、NCAの「ジャンボ」貨物機は健在で、最新型747-8Fのローンチカスタマー(初期発注者)にもなっています。ANAカーゴはANA(全日空)グループの貨物航空部門として2013(平成25)に設立された比較的新しい会社で、ボーイング767の貨物転用型をメインに、100t超のペイロード(搭載容量)をもつ大型貨物機「ボーイング777F」も2019年から使用しています。

 一方、JALカーゴはNCAより先に運航をはじめ、最盛期は747、767など大小さまざまな貨物専用機を多数保有していましたが、経営破たん後の2010(平成22)年に貨物専用機を全て売却。以来旅客機の貨物スペースでの輸送や貨物専用機のチャーター、他社との共同運航による輸送をメインとしてきました。2022年現在も、自社貨物機は保有していません。

 ただ、これまでの歴史で、ずっと貨物エアラインはこの3社体制だったのかというと、そうではありません。

【写真】珍塗装!かつてあった「クジラ」機JUST &佐川の「ギャラクシー」

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コメント

2件のコメント

  1. 〜路線は、大阪の境市から四国の高松などで、〜

    大阪の堺市では?

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。

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