山手線に205系電車が走り始めた日 -1985.3.25

37年前の3月25日、山手線で205系電車が運行開始しました。

昭和~平成に20年間活躍

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山手線で2005年まで活躍していた205系電車(恵 知仁撮影)。

 1985(昭和60)年の3月25日。山手線に新型車両・205系電車が走り始めました。

 205系はそれまで国鉄の通勤電車を支えてきた103系の次世代車として導入されました。既に中央線快速や中央・総武線各駅停車に導入されていた201系の設計を見直し、さらなる省エネや製造コスト削減を図ったほか、JR初のオールステンレス車体が採用され、「銀色」が目を引く電車となりました。

 その後平成を迎え、新たな山手線の象徴となった205系電車ですが、デビューから20年後の2005(平成17)年、E231系に置き換わる形で、山手線から引退。ラインカラーを塗り直し、武蔵野線や京葉線をはじめ、各線区に転出していきました。首都圏だけでなく、仙台地区の仙石線でも運用。また、インドネシアにも輸出され、赤と黄色の塗装になり、ジャカルタ近郊の通勤路線で活躍しています。

 205系はさまざまな派生形式が生まれています。なかでも京葉線や武蔵野線に投入された205系は前面が曲線主体の独特のデザインになっており、「メルヘン顔」という愛称がありました。また相模線用の車両は左右非対称のデザインで、見た目が他の形式と大きく異なっています。この相模線の205系も、E131系電車の投入により、2022年に引退となりました。

【了】

【懐かし画像】いろんな「顔」がある「205系」の姿を見る

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