ウクライナの英雄に? 無人機「バイラクタルTB2」大活躍 “バイラクタルの歌”が愛国歌に

自由に飛び回るコウモリ? バイラクタルTB2

 しかしその予想は覆され、バイラクタルTB2は開戦から現在までに多数のロシア軍兵器を破壊しており、その被害兵器の総額は、6億アメリカドルに及ぶとも言われています。

 バイラクタルTB2がロシアとの戦いでも有効に機能している最大の理由は、ロシアがウクライナ軍の防空システムの破壊を思い通りに進められず、制空権を確保できていないことから、ロシア航空宇宙軍の戦闘機の活動が不活発なことにあると筆者は思います。

「鳥なき里の蝙蝠(コウモリ)」(※)という言葉がありますが、本来であれば空を支配しているはずの「鳥」、すなわちロシア航空宇宙軍の戦闘機が空を支配できていないため、「蝙蝠」、すなわちバイラクタルTB2は自由に空を飛びまわれているというわけです。

 バイラクタルTB2は最大射程8000mの対戦車ミサイル「UMTAS」、最大射程8000~3万m以上の滑空爆弾「MAM」シリーズといった、長射程の精密誘導兵器の運用能力を備えており、ロシア軍の短射程空対空ミサイルや対空機関砲の射程圏外から攻撃を行えることも、バイラクタルTB2が戦いを有利に進められている理由の一つと考えられます。

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バイラクタルTB2の主要兵装の一つ、最大射程8000mの「MAM-L」(竹内 修撮影)。

 ウクライナ軍は2019年からバイラクタルTB2 の導入を開始していますが、ナゴルノ・カラバフ紛争で大きな働きを見せた同機に対するウクライナ国民の期待は高かったようです。2021年秋ごろまでには、男性ボーカルが「バ~イ~ラ~クタ~ル♪」と連呼する1970年代ロボットアニメの主題歌を髣髴とさせる非公式テーマソングが作られ、Youtubeなどの動画サイトやSNSで拡散されていました。

 さらにロシアとの戦いが始まった2022年2月末から3月初頭ごろには、非公式テーマソングとは別の、バイラクタルTB2を主題とする愛国歌もつくられ動画サイトやSNSで拡散されています。

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コメント

1件のコメント

  1. WW2の時代、当時のソ連軍T34に立ち向かった、37㎜砲を装備して、上空から襲い掛かって、多数のT34を破壊したスツーカの再来ですね。天空の雷と当時のソ連兵は恐れていましたが、今のロシア戦車兵も同じ気持ちではないのでしょうか?