ウクライナの英雄に? 無人機「バイラクタルTB2」大活躍 “バイラクタルの歌”が愛国歌に
国民が大熱唱!
愛国歌の3番の歌詞は「東から来た羊(ロシア軍)は優れたシェパード(バイラクタルTB2 )によって狩られる」というものですが、この歌詞からもウクライナのロシアに対する強い抵抗の意思と、バイラクタルTB2への大きな期待が感じられます。
この愛国歌もサビの部分に「バイラクタル」というブランド名が出てきますが、YoutubeやSNSには、広場に集まったウクライナ国民がこの愛国歌を流し、サビの「バイラクタル」を合唱する動画もアップされています。『加藤「隼」戦闘隊』や『「赤城」の奮戦』など、兵器の愛称や名称が出てくる軍歌は存在しましたが、ブランド名が織り込まれた軍歌や愛国歌は、筆者の知る限りにおいて過去に例はありません。
今回の戦争でバイラクタルTB2は、条件次第では大国を相手とする戦いでも攻撃能力を持つMALEが有用であることを実証しました。それだけでも兵器の歴史に名が刻まれる存在となったと言えますが、おそらく、世界で初めて歌詞にブランド名が使われる兵器となったという意味においても、やはり歴史に名を残したと言える……かもしれません。
※「鳥なき里の蝙蝠」=鳥がいないところでは、ただ飛べるというだけでコウモリが偉そうにする、あるいは偉そうに見えることから、ある分野に関して、本当に優れた人がいないところでは、ちょっとその分野に知識等があるだけで、その道の権威然とすることのたとえ(ウィクショナリー日本語版より)。
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Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
WW2の時代、当時のソ連軍T34に立ち向かった、37㎜砲を装備して、上空から襲い掛かって、多数のT34を破壊したスツーカの再来ですね。天空の雷と当時のソ連兵は恐れていましたが、今のロシア戦車兵も同じ気持ちではないのでしょうか?