日本も導入考えたロシア戦闘機「スホーイ」 世界仰天の高スペック機 その配備先とは?

もし「日の丸Su-27」が実現していたら

 当時、旧ソ連はペレストロイカ(政治改革)真っ盛り。東西を仕切っていた“鉄のカーテン”は徐々に開かれており、商談として成立すれば、実はSu-27でさえも日本に輸出可能となったのです。検討は少なくとも空幕レベルでされており、スホーイも乗り気だったとのこと。実際、1997年に計3人の空自パイロットが派遣されて、Su-27に搭乗しています。

 導入機数は伝えられているところでは飛行教導隊分ですから、10機前後だったのでしょう。もし実現すれば、F-15を苦しめ、F-4は足元にも寄せ付けなかったかもしれませんし、逆に大柄な機体が容易に発見され、逆襲の憂き目にあったかもしれません。ただ、あくまでも理由は推測ですが、エンジンや機体の耐久性、補給がきちんと確保できるか、維持費はどうなるのか……など各所に課題があったようで、最終的には実現しませんでした。

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Su-30MKMの主翼下でグッズを売るマレーシア空軍のパイロットたち。2020年のシンガポール航空ショーで

 しかし、Su-30MKMなどSu-27シリーズの派生型は、中国、インドやマレーシアなどに導入され、秘密のベールに包まれた機体でなくなりました。海外の航空ショーでは、スホーイ機の下でパイロットがグッズを売る、日本の基地祭と同じ光景が見られます。

 ――あれから四半世紀。当時Su-27に乗った空自のパイロット3人は既に退官している年齢かもしれません。乗るならF-15かSu-27シリーズか。聞いてみたくもあります。

【了】

【カラフルね!】飛行教導群のF-15「イーグル」戦闘機たち

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コメント

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2件のコメント

  1. この機種では伝説の木の葉落としが出来そうですね。

  2. ルーブル暴落当時のフランカーの価格は日本円で500万円でした
    なので私も購入を考えましたw