国道153号「新伊勢神トンネル」着工へ 豊田~飯田の難所 広い断面・ヘアピン解消図る
中央道の迂回路として重要なルートです。
60年以上前のトンネルに代わって新設
国土交通省 名古屋国道事務所は2022年4月8日(金)、愛知県豊田市の国道153号の伊勢神トンネルに変わる新トンネル「新伊勢神トンネル(仮称)」の工事に着手すると発表しました。着工式は5月28日(土)に実施されます。
国道153号は名古屋市から豊田市を経由し、北東に進路を変えて飯田市・塩尻市へ向かう路線です。「新伊勢神トンネル」は、豊田市中心部から東へ約30kmの地点にある伊瀬神峠付近に設置されます。
現在の伊勢神トンネルは1960(昭和35)年に完成したもので、断面が狭くトラックの離合が困難であることや、トンネル前後のヘアピンカーブや急勾配であることから、名古屋地域と飯田方面の輸送ルートの「難所」となっていました。また、中央道の恵那山トンネルを通行できない危険物積載車両にとっては重要な迂回ルートであり、ガソリンなどの運搬をスムーズにするため、道路改良の要望が高まっていました。
事業化は2012(平成24)年度。これまで、トンネル周辺で谷を跨ぐ「新郡界橋」などの改良工事が進行していました。
【了】
※一部修正しました(4月11日11時55分)。
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