新幹線は乗車率9%… JR北海道の利用状況 21年度と22年3月の速報値

コロナ禍前には遠く及ばす…。

前年比はほぼ100%超え

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JR北海道のH100形気動車(画像:写真AC)。

 JR北海道が、2021年度および2022年3月の収入・利用状況を発表しました。

 これによると、JR他社などと精算を行う前の運輸取扱収入は、2021年度が424億7800万円。コロナ禍前2019年(1~12月、以下同様)の55.6%(マイナス338億7500万円)です。対前年比は114.5%(プラス53億8500万円)で、内訳の定期収入、近距離収入、中長距離収入とも前年を上回る結果となりました。

 路線別の利用状況を見てみます。北海道新幹線は2019年比で36.6%、乗車率は9%でした。そのほか、道内都市間3線区で43.3%、札幌~岩見沢間で45.3%、南千歳~トマム間で46.0%、東室蘭~苫小牧間で39.0%です。なお前年比は、いずれも100%以上でした。

 乗降人員では、札幌駅が2019年比58.9%、新千歳空港駅が46.4%に。前年比は両駅とも100%を上回っています。

 速報値としての、2022年3月の運輸取扱収入は43億2400万円とのこと。これは2019年3月比で68.3%(マイナス20億900万円)、前年3月比で107.5%(プラス3億300万円)です。内訳を見ると、定期収入が11億3100万円と2019年3月比111.8%でしたが、前年3月比では91.5%でした。近距離収入および中長距離収入は、2019年3月比を下回るものの、前年3月比は100%を超えました。

 続いて路線別の利用状況です。北海道新幹線は2019年3月比で33.9%、乗車率は7%でした。そのほか道内都市間3線区で52.0%、札幌~岩見沢間で53.3%、南千歳~トマム間で51.0%、東室蘭~苫小牧間で50.8%です。なお前年3月比は、北海道新幹線を除いて100%以上でした。北海道新幹線のみ86.7%と、特に3月下旬の落ち込みが大きくなっています。

 最後に乗降人員について、札幌駅が2019年3月比68.0%、新千歳空港駅が60.5%でした。前年3月比は両駅とも100%を上回りました。

【了】

【対照表】上・中・下旬ごとの利用状況

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