日本の空を変える? 軽自動車の飛行機版「LSA」最年少世界一周の途次いよいよ来日へ

LSAの飛来で日本の空は変わるか?

 マック・ラザフォードが世界最年少での世界一周記録に使用する機体は、姉のザラ・ラザフォードが使用したものと同じ「シャーク・アエロ」です。この機体は軽量スポーツ機(LSA)としては高性能な機種として知られています。

Large 220413 lsa 03

拡大画像

マック・ラザフォードの愛機、LSA(超軽量スポーツ機)の「シャーク・アエロ」(画像:MackSolo)。

 LSAが世界一周飛行の途中に日本に立ち寄ることは、日本の航空史において歴史的な出来事になるのではないかと、筆者(細谷泰正:AOPA-JPAN理事)は考えています。G7加盟国では唯一、日本だけがLSAを航空機として法制化していません。

 そのため、LSA練習機が一般化しつつある海外の飛行学校では、訓練にLSAが使用できる日本人以外の学生と日本人学生の間では異なったカリキュラムを適用する必要が生じ、日本人パイロットの養成に弊害が生じています。

 今回のマック・ラザフォードの来日が契機となり、日本におけるLSAのフライトが法律的に認められるようになれば、我が国の航空の未来はずっと明るくなることでしょう。若き飛行士の日本到着を温かく迎えたいと、今から楽しみにしています。

【了】

【不測事態への対処も】訓練中のマック・ラザフォードほか

Writer: 細谷泰正(航空評論家/元AOPA JAPAN理事)

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。