超巨大旅客機「A380」は名機か迷機か 誕生の経緯 異色の"使用法"も多数…なぜ?

旅客機「A380」のユニークな使われ方…なぜ?

 とはいえA380の製造機数は250機程度で、さほど大ヒットしたモデルとは言えませんでした。これは、小型で燃費効率の良い旅客機がトレンドとなるなか、4発エンジン機でキャパシティが大きすぎたこと、また規格外の大きさゆえに、たとえば駐機場の一部に改修を要するなどの各種の制約があったことなども挙げられるでしょう。

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エミレーツ航空のA380(画像:エミレーツ航空)。

 ただその一方で、A380の巨体を活かしユニークな使い方をする航空会社もあります。たとえば、もっともA380を多く使用しているエミレーツ航空のA380のファーストクラスでは、機内に洗面台付きのシャワー室を設置。シンガポール航空のA380はファーストクラスを超えた最上位クラスとして、本物のベッドを設置した「スイート」クラスを搭載しています。

 エミレーツ航空のサティシュ・セティ日本支店長は、同機の魅力を次のように話します。

「当社のA380は、その広さ、静けさ、そして全てのキャビンでの快適さから、多くのお客様がわざわざ選ばれます。特に当社機はキャビンスペースを特注しており、高い天井にムード照明を取り入れたり、機内ラウンジなどの特徴的な施設を設けたりしています。ファーストクラスのシャワースパは、床暖房や豪華なアメニティ、5分間の流水機能も備えており、リフレッシュして次の旅に備えるにはこれ以上のものはありません。これはまさに航空業界の金字塔です」

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