超巨大旅客機「A380」は名機か迷機か 誕生の経緯 異色の"使用法"も多数…なぜ?

近年発表された「新たなA380の使い道」

 なお、ここ日本では、A380をANA(全日空)が導入。3機すべてに「ウミガメ」の特別塗装を施し、平時は成田~ホノルル線の専用機として使用しているほか、機内もエコノミークラス最後方に、追加料金を払うとベッドのように寝転がれる「カウチシート」を備えるなど、ユニークな仕様となっています。

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成田空港にならぶANAのA380(乗りものニュース編集部撮影)。

 ただし、エアバスA380を導入していた航空会社の多くは年々使用機数を減らしつつあり、コロナ禍でその流れは一層加速しつつあります。そのようななか、同機を用いた新たな取り組みもスタートしていています。

 エアバスでは、2035年を目標に二酸化炭素を排出しない「ゼロエミッション旅客機」の開発を進めています。2022年にA380初号機「MSN001」が、ゼロエミッション旅客機に搭載される「水素エンジン」のテストをするためのデモンストレーター機として選ばれました。エアバスによると、「A380は世界最大で最も広い旅客機であり、テストプラットフォームの役割に適している」というのが選定の理由とのことです。

【了】

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