豪独自開発「ブッシュマスター」装甲車、アントノフ巨大貨物機「An-124」でウクライナへ

でかいアイツ。破壊された「ムリヤ」のお兄さん的モデルです。

An-225のベースモデル

 オーストラリア国防省はロシアによって国土が侵略されているウクライナを支援するため、自国製の「ブッシュマスター」装甲車20両を贈与。それに伴い、同省は2022年4月27日、それらを空輸したさいの様子を公開しました。使われたのはウクライナ・アントノフ製の大型貨物機An-124「ルスラン」です。

Large 01

拡大画像

An-124で輸送される「ブッシュマスター」装甲車(画像:オーストラリア国防省)。

「ブッシュマスター」は、タレス・オーストラリアが製造する4WD仕様の装輪装甲車で、優れた機動性と人員約10名を収容可能な輸送力、地雷や即席爆発装置(IED)、大砲の破片や小銃弾などに耐えられる防御力を兼ね備えているのが特徴です。加えて供与される車両には、増加装甲が装着され、防御力が強化されているほか、無線機やGPS(全地球測位システム)なども付与されているといいます。なお、ウクライナへ贈与されたのは、人員輸送型18両、救急車仕様が2両です。

 今回、空輸で用いられたAn-124「ルスラン」は、ウクライナを拠点とする貨物航空会社、アントノフ航空が運航しています。同機は量産化された輸送機としては世界最大級であるほか、このたびの戦乱でロシアによって破壊された、世界で1機のみしか稼働していない世界最大の飛行機「An-225」のベースモデルとなった機体です。オーストラリア国防省では同機を「特大または大量の軍需品を移動するために日常的に使用している」とのことです。

【了】

【写真】やっぱり規格外!ウクライナ産「An-124」の全景

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。