異形! エアバスの「空飛ぶクルマ」実用化へITAが協力 塗装イメージがヒーローの武器みたい
盆栽っぽくもある…!
アリタリアの系譜をくむ「ITA」
ヨーロッパの航空機メーカーのエアバスと、イタリアの振興国営航空会社、ITAエアウェイズが、「空飛ぶクルマ」に分類されるアーバンエアモビリティ(UAM)に関する覚書に署名しました。この協定は、現在エアバスが開発中の「空飛ぶクルマ」、「CityAirbus NextGen」のイタリアでの運用開始のために協力するというものです。
エアバスの「CityAirbus NextGen」はパイロットを含む最大4人の乗客を乗せることができる電気垂直離着陸機(eVTOL機)。8つの電動プロペラで動くため二酸化炭素を排出しない「ゼロエミッション」での飛行が可能で、最大120km/hで巡航でき、80kmの範囲を飛ぶことができるとのことです。V字型のテール形状、「分散推進」と呼ばれる多くのプロペラは、明らかに現代のヘリコプターとは一線を画すデザインとなっています。
今回の覚書は、同型機により関心のあるイタリア国内のパートナーに対し、共同でアプローチを行うことなどが盛り込まれています。なおこの覚書においては、ITAエアウェイズは同型機の発注はしていません。
ITAエアウェイズはイタリア経済開発省の100%出資のもと設立された航空会社。破綻したアリタリア航空の系譜を引き継ぐ形で、2021年から運航開始しました。同社は計28機の(7機のA220、11機のA320neo、10機のA330neo)をエアバスから発注済。現在保有する機体もエアバス製でのみで構成されています。
【了】
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