なんて短い4両編成の「山手線」見た目ド派手! 車内ではカレーとコーヒーを堪能
現在の山手線は11両編成で運転されていますが、JR東日本が発足した年に4両という短い編成の電車が走りました。しかも車体にピンク色、黄色、紺色の帯を巻いたド派手な姿。3日間だけの運転でした。
その名も「レールランチ山手号」
山手線は国鉄時代の1968(昭和43)年10月1日から103系電車で10両編成の運転を開始し、利用客が増えたことから1991(平成3)年12月1日より205系電車で11両編成での運転を行うようになりました。以降、車両がE231系500番台や現在のE235系0番台になっても11編成で変わりません。
そんな山手線ですが、JR東日本が発足してから最初の夏休みシーズンに103系4両という、なんとも短い編成の電車が走りました。それが「レールランチ山手号」です。
「レールランチ山手号」はアートコーヒーが主催した団体臨時列車で、1987(昭和62)年8月28日から30日までの3日間、東京~新橋間(内回り)で各日3本運行しました(新橋→東京は回送)。行先表示は「臨時」ではなく、いつもと変わらない「山手線」です。
編成が短い以外にも特徴がありました。それは103系の車体で、前面から側面にかけてピンク色、黄色、紺色の帯が巻かれ、側面には大きく「RAIL LUNCH YAMANOTE」の白い文字が入れられたのです。白い文字は車体側面中央下にある「クハ103-299」といった形式・車号標記の部分に重なることから、形式・車号は車両の端部に標記されています。
「レールランチ山手号」には事前募集で選ばれた人が乗車し、車内ではコーヒーやカレーライスが無料でふるまわれました。ただし車内はシルバーシート(現在の優先席に相当)を除く座席にカウンターが置かれたため、ほとんどの人は立食となっています。
【了】
それに対抗して、大阪環状線にも「BIG EKIBEN」と言った“臨時列車”がありました。