真紅の尾翼がポイント 米空軍の次世代練習機T-7A「レッドホーク」がロールアウト

航空自衛隊もT-4の後継、そろそろ考えなきゃ……。

350機以上生産予定の最新鋭ジェット機

 アメリカ空軍は2022年4月28日、新型のジェット練習機T-7A「レッドホーク」のロールアウト式典をミズーリ州セントルイスにあるランバート国際空港のボーイング施設内で開催したと発表しました。

 T-7A「レッドホーク」は、ボーイングがスウェーデンの航空機メーカーであるサーブとタッグを組んで開発した単発エンジンの2人乗り練習機です。

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ミズーリ州セントルイスにあるランバート国際空港のボーイング施設内で披露されたT-7A「レッドホーク」(画像:サーブ)。

 試作機は2016(平成28)年12月20日に初飛行し、2018年9月に現用のT-38「タロン」高等練習機の後継としてアメリカ空軍が採用を決定、その際に空軍とのあいだで、351機と地上訓練用シミュレーター装置46基を総額92億ドル(1ドル105円換算で9660億円)で納入する契約を結んでいます。

 量産機は、尾翼周りを赤く塗っていますが、これは第2次世界大戦時にアフリカ系アメリカ兵(いわゆる黒人兵)のみで編成された「タスキーギ・エアメン(タスキーギ飛行兵)」が乗っていたP-40「ウォーホーク」戦闘機やP-51「マスタング」戦闘機などが、シンボルとして尾翼周りを赤く塗っていたことに敬意を表して行うものです。

 また愛称の「レッドホーク」も、アメリカ陸軍航空隊(現在のアメリカ空軍)初の「タスキーギ・エアメン」戦闘機飛行隊となった第99戦闘飛行隊が当初運用していたP-40「ウォーホーク」に由来するとのこと。

 アメリカ空軍の説明では、今後、一連の地上チェックとタキシングテストを実施したのち、数週間以内のうちに進空するそう。そして2022年後半には、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地に移動して、そこで空軍の手による飛行試験を始める予定だとしています。

【了】

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