新神戸トンネルが開通した日 神戸中心街から裏六甲へ直結 -1976.5.15
46年前の5月15日、兵庫県神戸市の「新神戸トンネル」が開通しました。
神戸三田線の渋滞を緩和
46年前の1976(昭和51)年の5月15日。兵庫県神戸市の新神戸駅から箕谷JCTへ直結する有料道路「新神戸トンネル」が開通しました。六甲山地の北側にある、神戸市北区の住宅街へ直結する8.5kmの道路で、標高差約210mを1本のトンネルで一気に稼ぎます。
それまでは「有馬街道」という名称の神戸三田線の、クネクネとした山道を抜けるルートが一般的でした。道幅も狭く交通のボトルネックになっていたことから、神戸市道路公社が1971(昭和46)年から建設を進めていました。
トンネルの掘り方は伝統的な、掘削面をアーチ状の矢板で支えていくものでした。現在では一般的な「NATM工法」(地山を直接掘削し、コンクリートを吹き付けてロックボルトで補強する工法)は、まだ普及していなかった頃です。
5年の月日をかけて、1976年のきょう開通。バス路線が多数設定され、北区の住民の三宮方面への所要時間は、大幅に短縮されることとなりました。
その後、1988(昭和63)年、新神戸トンネルと並行する形で、北神急行が開業。新神戸~谷上間が地下鉄で結ばれることとなります。同じ年、新神戸トンネルも、新たなトンネルが開通。上下線で別トンネルとなり、4車線化が完了しました。
2012(平成24)年に阪神高速へ移管され「阪神高速32号」となり、統一の料金体系に組み込まれて現在に至ります。
現在、この新神戸トンネルをポートアイランド方面へ延伸する計画が進められています。開通すれば三宮の市街地をバイパスすることとなり、神戸空港へのアクセス利便性の向上や渋滞緩和などが期待されます。
【了】
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