大分のホーバークラフト復活計画どこまで進んだ? 行先は“宇宙港” アジア唯一の航路に

アジア初「宇宙港」になる大分空港 そこに勝機あり!

 大分空港とホーバークラフトには近年、新たな役割が見出されています。それは、人工衛星の打ち上げ拠点「宇宙港」と、そのアクセス手段としての役割です。

 2019年以降、大分県は米ヴァージン・オービット社と連携し、人工衛星が入った宇宙ロケットなどを搭載した飛行機の離着陸拠点の整備を目指すようになりました。この打ち上げ方式は水平型と呼ばれ、大分空港をアジア初の水平型宇宙港にしようとしているのです。

 そのなかでホーバークラフトという珍しい乗りものは、空港アクセスの改善だけでなく、空港の活性化や魅力アップの起爆剤として、宇宙港と一緒にアピールされています。実現すれば、アジア唯一のホーバークラフト航路となり、大分空港が「空、海、宇宙を連想できる日本唯一の場所」(第一交通産業)になるとのこと。

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「宇宙港」のポスター(画像:大分県)。

 ホーバークラフトの運航開始は2023年度末が予定されています。今後は、イギリスへの現地派遣なども含めて訓練・整備の体制を整えていくそうです。

 運航本数や運賃などは検討中ということですが、第一交通産業は運航だけでなく、「広告収益モデルや、空港利用者だけでない海上移送の魅力を発見できるツアーといった旅行パッケージ」なども展開できる点に勝機を見出しています。

【了】

【導入されるホーバークラフトの船内&計画概要 画像で見る】

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