「成田のレガシー」唯一無二の消防車が航空科学博物館へ 公道走るためサイズ規定内

成田空港の隣にある航空科学博物館に、新たな展示品として、真っ赤な空港用化学消防車が加わりました。この車両、成田空港で初めて起きたジェット機の転覆炎上事故にも出動した実績が。どんなクルマなのか見てきました。

唯一無二の存在ゆえ、廃車免れ展示へ

 いうなれば、日本屈指の大規模空港が所在する自治体の唯一無二の消防車であったともいえる、元成田市消防本部の空港用化学消防車。通常の消防車であれば、用途廃止で退役した場合は解体されてしまうところ、その特徴的なフォルムと性能から航空科学博物館での保存・展示と相成りました。

 これについては、車両説明にあたった成田市消防本部の青野 穣消防長も「職員らにとって自慢の車両であった同車が廃車になるのは非常に残念だと考えていたところ、このようなお話を頂いた」「空港周辺の防災のレガシーとして第二の人生ならぬ車生を歩むことになったことは、職員一同感謝している」と述べていました。

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譲渡式においてテープカットを行った関係者一同。向かって左から航空科学博物館の椎名明彦理事長、芝山町の麻生孝之町長、成田市の小泉一成市長、成田市消防本部の青野 穣消防長、航空科学博物館の郡司文夫館長(2022年5月15日、柘植優介撮影)。

 成田市の小泉一成市長も「運用を終えた消防車は、通常なら廃車処理されるため、二度と見ることができなくなるものの、日本の自治体消防で唯一の存在であった本車両が、退役後も活躍の場を変えて展示されるのは非常に名誉なこと」とコメント。

 芝山町長の麻生孝之町長も「芝山町は現在、航空科学博物館の周辺地域を『スカイパーク芝山』と命名し、観光エリアとして盛り上げていこうとしているなか、化学消防車を展示してもらえるのはこの地域の集客にプラスとなる」と述べていました。

 航空科学博物館には、飛行機やヘリコプターだけでなく、運航を支える空港監視レーダーやトーイングカー(牽引車)なども展示されています。自治体消防では日本唯一の車両として運用されていた元成田市消防本部の化学消防車が加わったことで、航空科学博物館は、いっそう展示物に幅が広がったといえるようです。

【了】

※一部修正しました(5月17日10時11分)。

【特別に撮影OK!】普段は入れないキャビン内部の様子ほか

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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