山陽本線の神戸~下関がつながった日 全長528km -1901.5.27

121年前の5月27日、山陽本線の本州部分が全通を迎えました。

民間の鉄道会社が建設

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尾道駅に到着した山陽本線の電車(乗りものニュース編集部撮影)。

 今から121年前の1901(明治34)年の5月27日。山陽鉄道の厚狭~馬関が開通しました。山陽鉄道は、現在のJR山陽本線の前身で、馬関駅は現在の下関駅。この日、山陽鉄道の神戸~下関が全通を迎えたのです。

 1888(明治21)年の兵庫~明石の開業を皮切りに、経営悪化による難局も乗り切りながら、12年半ほどで全通にこぎつけました。

 西日本を縦断する約530kmの長大幹線が全通したことで、陸路の交通ネットワークは飛躍的に向上。中国地方から関西方面へ、さらには東京方面へも直結することとなりました。ちなみに神戸~東京(新橋)間の全通は、12年前のことです。

 当時はまだ自動車があまり普及しておらず、国策として道路整備が進められる前でした。まずは鉄道網が先に発達していった時代でした。

 さて、山陽鉄道は民間企業であることから、サービス向上のため、全国に先駆けてさまざまな取り組みを行いました。食堂車や寝台車、電気による車内照明などがわが国初の事例とされています。

 その後、山陽鉄道は1906(明治39)年に国有化し、数年後に「山陽本線」となります。1936(昭和11)年には九州への直結をめざして「関門トンネル」の工事が開始。1942(昭和17)年に開通を迎え、現在に至ります。

【了】

【懐かし画像】昔のターミナル駅の姿 下関・広島・岡山etc.

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